ユニバーサルエンターテインメントは12日、2020年12月期(2020年1月1日~2020年12月31日)の決算を発表。それによると、売上高908億7100万円(前年同期比マイナス27.3%)、営業利益25億5500万円(同プラス556.1%)、経常損失92億4900万円(前年同期は79億4100万円の経常損失)、純損失192億1800万円(前年同期は51億9100万円の純損失)。新型コロナの影響により統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」の営業を停止したことなどが響き、赤字が拡大した。
遊技機事業では、パチスロ4タイトル、パチンコ3タイトルを販売。販売機種の多くが計画台数を上回る実績を上げたことに加え、人気シリーズの後継機として市場投入した「SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2」と「沖ドキ!2-30」の2タイトルで10万台超の販売台数となるなど、総販売台数は前期実績(11万4463台)を上回る13万9152台を記録。その結果、売上高617億9200万円(対前年同期比プラス19.6%)、営業利益203億8200万円(同プラス88.5%)と増収増益となった。
一方、IR事業においては統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」における新型コロナによる営業停止期間が長期となったこと、営業再開後も操業が限定されていることが影響し、売上高276億9900万円(対前年同期比マイナス61.2%)、営業損失90億3400万円(前年同期は13億9100万円の営業損失)と低迷。調整後EBITDAも26億5200万円の損失を計上した。
なお、新型コロナの世界的な感染拡大により、現時点で連結業績予想の算定が困難なため、2021年12月期の連結業績予想の公表を見送り、「今後、状況の推移を慎重に見極め、連結業績予想の算定が可能となった段階で速やかに公表する」としている。