警察庁生活安全局保安課はこのほど、同課が所管する2020年中の風俗環境の現状と風俗関係事犯の取締り状況をまとめた報道発表資料「令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」を公表した。
麻雀店等を含めた4号営業の許可数(営業所数)は1万6704軒(対前年比マイナス929軒)。このうちパチンコ店は9035軒(同マイナス604軒)。その内訳はパチンコ・パチスロ併設店は8203軒(同マイナス544軒)、パチスロ専門店832軒(同マイナス60軒)だった。
店舗数の減少に伴い、遊技機の台数も減少。パチンコは243万2563台(同マイナス12万5282台)、パチスロは157万2048台(同マイナス6万5858台)、スマートボール等は176台(同マイナス3台)。総設置台数は400万4787台(同マイナス19万1143台)となった。一方、1店舗あたりの設置台数は443.3台(同プラス8.0台)と増加傾向が続いた。
台数別の営業所数は、「100台以下」225軒(同プラス6軒、構成比2.5%)、「101~300台」2733軒(同マイナス325軒、30.2%)、「301~500台」3213軒(同マイナス238軒、35.6%)、「501~1000台」2518軒(同マイナス47軒、27.9%)、「1001台以上」346軒(同増減なし、3.8%)。設置台数100台以下の小型店舗のみが増加し、他は減少もしくは増減なしだった。
「風俗関係事犯」の検挙件数は4152件(同マイナス411件)。このうち風営適正化法違反の主要検挙事例のひとつとして、パチンコ機の遊技くぎの無承認変更に加え、賞品の自家買いで福岡県警がパチンコ店経営者らを検挙した事例が挙げられている。