オーイズミは13日、2021年3月期の連結決算を発表。設備機器部門、遊技機部門という主力事業の売上高が想定値を上回り、増収増益となった。
2021年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の連結経営成績は、売上高128億600万円(前期比プラス6.8%)、営業利益15億3500万円(前期比マイナス2.0%)、経常利益17億4700万円(前期比プラス14.4%)、純利益は11億8200万円(前期比プラス29.4%)。
機器事業では、遊技機部門においては、昨年12月に市場投入した「パチスロひぐらしのなく頃に祭2」が導入店舗における高稼働を受け高く評価され、初期ロット、再販完売と販売台数は堅調に推移し業績に大きく貢献。一方、周辺設備機器部門において引き続き「樹脂研磨式メダル自動補給システム」および「多機能IC玉、メダル貸機」の拡販に注力。しかし、パチンコホールの設備投資スタンスは抑制的であり販売状況は厳しいものとなり、売上高77億3500万円(前期比マイナス16.6%)、セグメント利益11億3200万円(前期比マイナス23.8%)と減収減益となった。
食品事業では、蒟蒻類、蒟蒻ゼリーを主力商品に、更なる拡販に向け、市場ニーズを捉えた新商品の企画、開発並びに新規顧客、新規ターゲットの開拓、広告宣伝、販売促進の強化による販路拡大に注力し、売上高22億9100万円、セグメント利益1億300万円となった。
また、オーイズミ・アミュージオ及びレッド・エンタテインメントの連結子会社2社によるパッケージゲーム、オンラインゲーム等の企画制作、有料職業紹介等のコンテンツ事業は、売上高9億800万円(前期比プラス20.1%)、セグメント損失600万円(前期は1600万円の利益)と増収減益となった。
2022年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により先行きが不透明であることから現時点で合理的に算定することが非常に困難であるため未定とした。