21世紀会決議の改定により新たに「新目標 新規則機設置比率(パチンコ・パチスロ合算)」として2021年5月末時点で「65%」をはじめとした進捗計画が示されている。本稿では弊社DB「新P‐Search」をもとに、最新の新規則機比率とパチンコホール企業グループ別での比率を集計した。
2021年5月10日時点のDB上における総設置台数(集計台数)のうち正確に算出できた台数(算定台数)のみを対象としており、全体のカバー率は91.1%。掲載する数値はいずれも算定台数ベースのため、実際に設置されている台数とは異なる場合がある。
今回は算定台数5000台以上かつカバー率90%以上のグループ、計147件を対象に集計を実施した。
新規則機比率で1位となったのは福島県郡山市に本社を構える「ミナミ・エンタープライズグループ」で、合計の比率は82.6%と唯一80%を超えている。系列の9店舗も75.9~86.7%と店舗単体でも比率は非常に高い。また設置台数の多い店舗ほど比率が低い傾向にあるなかで、唯一1000台を超える『マックスアリーナ』(福島市)が最も比率の高い店舗となっている。
その他、総設置台数上位10グループのなかでは「NEXUSグループ」が4位と抜きん出ている。店舗別でも比率70%超が7割とバラツキも少なく、計画的な旧規則機削減を実行していることがわかる。
一方で新規則機比率下位グループを見ていくと、巨艦店を好むグループまたはパチスロ重視、特に沖スロの強いグループは遅れが目立つ。特に「松原興産グループ」は店舗別でも全国下位が多かったように、グループ別でも新規則機比率37.0%と目立つ。大手の比率を見ても削減は順調とは言い難く、削減目標も結局はメーカーによる新台の販売計画次第という面が強い。