【レポート】「沖ドキ！」撤去で「チバリヨ」が大量導入　～パチスロ３０パイ機設置状況

本稿では、パチスロ３０パイ機の設置状況について集計を行った。データは弊社ＤＢ「新Ｐ‐Ｓｅａｒｃｈ」より抜粋しており、残存する３０パイ機５２機種の２０２１年５月１２日時点と６月９日時点の台数、増減、設置店舗数を下記表に掲載している。なおデータはインターネット上に公開されている情報にもとづくため実際の設置機種・台数とは異なる場合がある。

「沖ドキ！」設置店は残り１店舗に

６月９日時点の３０パイ機設置台数は１０万８０１９台で、パチスロ総設置台数１３８万９４６台に対するシェアは７．８２２％。設置台数は５月１２日時点からマイナス１８５台と設置台数自体に大きな変化はない。

２０２１年１月に撤去期限を迎えたものの、一部の店舗が継続設置していた「沖ドキ！（‐３０）」については６月１日時点ではほぼ全国的に改正法上の認定期限を超過したことで一気に撤去が進んだ。集計上は撤去日のズレから茨城県と大阪府の設置店舗を中心に２８０台が残るが、６月１３日時点では大阪市港区にある『Ｋ‐ＰＯＷＥＲＳ大阪本店』（運営・ＫＰワークスグループ）の１店舗２６台を除いて撤去済みになっている。

『Ｋ‐ＰＯＷＥＲＳ大阪本店』

直近の１カ月で約３５００台が期限切れによって撤去されたが、代替機としてはネットの「チバリヨ‐３０」が３７７４台増加でほぼ「沖ドキ！」の穴を埋めている。同機は東海地方先行という形で５月中旬より導入を開始。６月上旬より全国導入が順次スタートしている。

特に、「沖ドキ！-３０」を大量設置していた「セントラルグループ（コンコルド）」における導入が目立つ。ただし全台を同機で置き換えているわけではなく、一例として「沖ドキ！」が１００台残存していた『メガコンコルド１２２０みなと２３号通り店』（名古屋市港区）では、６月上旬の入替で「チバリヨ-３０」６０台、「沖ドキ！２-３０」４０台、「スーパーハナハナ‐３０」２０台と、「沖ドキ！２-３０」も大量導入されていた。

「チバリヨ-３０」

「沖ドキ！２」については「南国育ち３０」の増台によって一時は減台が進んでいたものの、「南国育ち」の稼働低下に伴い再設置が進んでおり、６月９日時点でも最多設置台数を更新し続けている。「沖ドキ！」を除けば３０パイ機の直近の動きは「南国育ち」の撤去に伴って３０パイ機ＡＴタイプのシェアを数機種で争っている。

一方で３０パイ機Ａタイプは撤去期限の延長に伴ってほとんど増減がなく、新台自体も不足している。さらに３０パイ機全体における新規則機比率も約５０％と２５パイ機と比較して遅れており、「ハナハナ」や「トリプルクラウン」といった純Ａタイプ不足が深刻だ。

パチスロ３０パイ機　機種別の設置状況

※データは「新P‐Search」より抜粋。インターネット上に掲載されている情報にもとづく。2021年5月12日時点と6月9日時点のデータを使用しており、調査後に数値が変更となっている店舗もある点をご留意ください。掲載は6月9日時点の設置台数順。