5月末までに大半の地域で(改正規則上の)撤去期限を迎えた「沖ドキ!(-30)」。弊社DBの6月16日集計における「沖ドキ!」設置店は、『K-POWERS大阪本店』(大阪市港区)の1店舗を残すのみとなっており、今年1月から続いていた一連の「沖ドキ!」騒動に終止符が打たれた格好だ。
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「沖ドキ!」設置店の多かった愛知県では、その穴を埋めるかたちで「チバリヨ-30」の導入が一気に進んだ。全国668店舗-5795台(6月16日集計)のうち、愛知県での導入は146店舗-1820台。2番目に設置が多い福岡県でも67店舗-537台となっており、愛知県が飛びぬけて多いことが分かる。
また、現在は先行導入のみとなっている「ぱちスロ沖ハナ-30」についても、全国81店舗-1239台のうち、37店舗-660台が愛知県に設置されていることからも、「沖ドキ!」ユーザーの移動先となる30パイAT機が模索されていることがうかがえる。
編集部では6月16日午後に、5月末まで「沖ドキ!」を107台稼働させていた名古屋市南区の『メガコンコルド1111BLAZE店』(運営・セントラルグループ)を中心にその周辺店舗の稼働調査を行った。
『メガコンコルド』では「チバリヨ」40台がフル稼働
『メガコンコルド』は107台あった「沖ドキ!」を、主に「チバリヨ」、「沖ドキ!2-30」、「スーパーハナハナ-30」に入れ替えた。これらの中でも特に力を入れているのは「チバリヨ」で、店内には「コンコルドグループ日本最大級」「NEXT6号機」といったキャッチコピーのもと、同機を大々的にアピール。この特別感が遊技客にも伝わっているのか30パイコーナー全体の客数が80人という中で、「チバリヨ」は設置40台がフル稼働。コース全体が活気に包まれていた。
今回の調査店舗における「チバリヨ」導入店舗は『メガコンコルド』のほかに、『KEIZ大高店』(36台)、『ダイマル星崎』(20台)、『グランドオータ888鳴海店』(12台)の計4店舗。客付きは『KEIZ』が22人(稼働率61.1%)、『グランドオータ』が11人(稼働率91.7%)、『ダイマル』が5人(稼働率25.0%)と、どの店舗においても一定の支持を得ていることがうかがえた。
『サンシャインKYORAKU南』では、「チバリヨ」はなく「沖ハナ」を18台設置。店内外には乃木坂46のポスターやのぼり、さらに店内BGMを沖縄サウンドにするなど、京楽産業の直営店ということで同機を前面に押し出した営業を展開。客数は15人と、通常貸しパチスロ全体の客数が48人だったことを考えると、十分な集客力と言えるだろう。
また、『KEIZ大高店』は「チバリヨ」と「沖ハナ」の両方を導入している唯一の店舗となっており、それぞれ36台ずつ設置。客数は「チバリヨ」22人に対し、「沖ハナ」は8人。「チバリヨ」は5月25日導入、「沖ハナ」は6月8日導入であることを考えても、支持率の高さでは「チバリヨ」に軍配が上がっていた。
今後の注目は30パイAタイプの動向
「沖ハナ」の一般導入が始まる7月5日以降、愛知の30パイ市場にさらなる変化がもたらされる可能性はあるが、現状では「チバリヨ」が「沖ドキ!」ユーザーの移動先として支持されている印象を持った。ただし、同機に関しては解析データが出回った後にどの様に動きを見せるかに注目である。また、撤去期限の再延長に伴いほとんど増減がない30パイAタイプの動向も気になるところだ。