今年も7月7日にツイッター上で「マルハン」がトレンド入りを果たした。「7」がつく日は「マルハン」の旧特定日であり、その「7」が重なる7月7日には今もなお、多くのユーザーが期待を持って店舗に足を運ぶ。
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千日前エリアの『マルハン』2店舗の稼働状況は、パチスロを中心に大きく盛り上がっていた。普段17時には空席ばかりの「リゼロ」もほぼ埋まっていた。パチンコにおいても「牙狼」「源さん超韋駄天」「北斗無双」といった主要機種が大盛況。特に「牙狼」は17時、20時の2回の調査で空席は確認できなかった。3店舗で合計48台は明らかな供給不足であろう。
20時の調査では、パチスロにおいて見限られた台、もしくはAT・ARTを取り終えた台で空き台が散見された。そのような状況の中でも「ジャグラー」シリーズの健闘ぶりは目を見張るものがあり、ボーナス合算確率が明らかに低設定挙動であっても、7月7日の期待感からか「ワンチャン狙い」の客が数千円だけ打つという好循環が生まれていた。
▼東京・秋葉原エリアの稼働状況
大阪側と異なり「7」の日に直接的な関係はないものの、ユーザーの期待感には応える店舗が揃っており、稼働状況もパチスロを中心に盛況となっていた。しかしながら「萌えスロ」の聖地であった同エリアでも稼働の柱はパチンコに傾いている。パチスロも萌えスロは圧倒的な稼働だが「ジャグラー」シリーズの期待度は低く空席が目立ち、夕方以降は設定の見切られた6号機が空席のまま残っている。
なお20時以降に行った再調査ではパチスロの稼働がさらに落ち込んだ一方でパチンコは全店舗で稼働が上昇。夕方には空席の目立った機械でさえ満席となり、遊タイムの有無も関係なく遊技するユーザーが多数だった。大半はパチスロからの回遊であり、取りきれるかどうかギリギリの時間帯を嫌った結果として遊タイムは関係なしにパチンコにラストチャンスを求める、という遊技シーンが多かったのではないだろうか。
今回調査では遊タイムの有無で夕方以降の遊技時間にどの程度の差が出るのかという目的を持っていたが、想定以上に遊タイムという要素は考慮されていなかった。普段の遊技であれば時間帯やスタートを意識して変化があるのかもしれないが、特定日というアツくなる要素の前で負けがこんだ結果、勝ちたい、勝てるはずという気持ちで追いかけるユーザーの多さを目の当たりにした。射幸性は依存症には関係ないという声も多いが過度の期待感が冷静さを失わせているのは間違いない。ユーザーのみに自制を求めるのは酷だ。