パチンコ依存問題の相談機関であるリカバリーサポート・ネットワーク(RSN)は、7月21日発行の機関紙「さくら通信」(第171号)を通じて6月の電話相談状況を発表。それによると、電話相談件数は294件(支援室22件含む)で5月より17件増加した。
相談件数294件のうち初回相談は141件あり、本人からの相談が116件(82%)、家族・友人からの相談が25件(18%)。本人性別は、男性が92件(79%)、女性が24件(21%)。本人からの相談経路の内訳は、ホール内ポスター49件、インターネット37件、不明・拒否12件、ホール配布物10件、ホール関係者5件、家族・友人・知人2件、ATM啓発メッセージ1件。また、本人と家族・友人からの初回相談124件のうち57件(40%)がホール内に貼付されている啓発ポスターからとなっている。
RSNは巻頭のコラムで昨年度の相談状況について、「感染流行とホールの営業自粛などによって相談件数が減少した。これは、パチンコホール数、遊技参加人口ともに、減少が続いている遊技産業の昨今の流れに一時的な遊技控えが加わったこと、感染状況が厳しい沖縄県に事務所があるため相談体制を緊急事態用に縮小せざるを得ず、相談対応が充分にできない状況になることなどによると思われる」としている。