一般社団法人アミューズメント雇用環境協会(AEEA)は16日、日遊協会議室で「エンターテイメント健康保険組合」の設立記者会見を開催した。
AEEAは、エンターテイメント業界の雇用・労働環境の健全な発展及び社会的な地位の向上と健全化を推進することを目的として2018年に設立。厚生労働省へ申請を進めていた総合健康保険組合の設立が認可され、6月1日より「エンターテイメント健康保険組合」の運営を開始した。設立時の加入者数は約1万人(加入被保険者約6000人)、加入法人50法人。このうちホール企業は約35法人となっている。
同健康保険組合の対象業種は、アミューズメント業、アニメ・ゲーム業、複合カフェ業、動画配信業、タレントマネジメント業、レジャー施設業の6業種。健康保険組合設立のメリットとして、組合の運営に事業主と従業員が直接携わるため、自主的・民主的に運営を行うことができる点、法律の範囲内で、保険料率を独自に決めることができる点、業界の状況に応じた健康への取り組みを行うことができる点などを挙げている。
平本直樹代表理事は「多くの業界の法人様は、雇用、労働環境の整備に力を注いでおり、その中で新しい選択肢の一つとしてAEEAがサポートさせていただければと思っている。加入者が増え、その結果として業界の雇用、労働環境の改善につながり、間接的だが、業界の発展に貢献していきたい」と述べ、各企業の加入に向け検討を呼びかけた。