大阪市内でホール事業などを展開するアバンス(本社・大阪市北区)は、13日と14日の両日、大阪市北区のパチンコ店『FREEDOM(フリーダム)』の店内において新型コロナワクチンの職域接種を実施した。
地域住民に対する社会貢献の一つとして実施するもので、臨時休業した店内には、地域住民を中心に予約した1500名のうち初日分の予約者が集まり、店内の座席を一つ空けた間隔で着席し、接種する看護師が移動していく形で接種を受けた。接種を終えた人はそのまま副反応の有無を見る為にその座席で待機し、身体に何か異変があればデータランプの店員呼び出しボタンを押すことで対応するなど遊技設備を活用したスマートな対応を行った。2日間でワクチン接種した1500名については1カ月後の10月中旬に、この店舗会場において2回目のワクチン接種も実施される。
同社の平川順基社長は「ワクチン接種による休業で数千万円の売上減少とはなるが、地域課題に取り組んでいくことは地域に根差した商売をしていく上で大事なこと。地域の人に必要とされる企業でないと残っていけないと考えているので、そういう部分で意味があると思う」と語り、医療機関の理解と協力があれば、第2弾の実施も検討していくとした。
パチンコ店内でのワクチン接種実施という初めての取り組みだったこともあり、テレビ各局の夕方の情報番組で取り上げられていた。