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【寄稿】流行のパチンコ爆裂機、選ぶ決めてはアプローチの差

ある日、パチンコホールのトイレに貼ってあった新台のスペック説明のポスターが目につきました。そこには「P神・天才バカボン~神SPEC~」のスペックが単純明快に記載してありました。「オール1500個・RUSH 75×81%」と。

もしこのポスターに書かれてある通りのスペックならば大変な極甘です。平均TYは6892個、RUSH突入時TYは12043個で、分岐1000円スタートはなんと11.6回となります。

まあ、ありえない数値ですね。正確にこの機種のスペックを同様に表記するならば「オール1400個(獲得球数)・RUSH突入率 約48%×81%」となります。分岐1000円スタートは17.5回なのでそれでも甘そうなスペックだとは言えますが。

昔、ホールスタッフが大当り回数札を台の頭上に刺す際、上乗せして多めの回数札を刺したりしていましたが、好都合な数字のみ抜粋して見せて好印象を与えるという昔からのセオリーがいまだに脈々と受け継がれていることを如実に表しているようなポスターだったというわけです。ただ、こういったホールの自力派手演出は、お客さんを元気付け、打ち気をそそる愛嬌のようなものと理解していて、否定していません。液晶上の獲得個数が持ち玉(増加数)と一致しないのは当たり前ですし。

さてこの「バカボン」をはじめ、昨年4月に登場した「P大工の源さん 超韋駄天」がヒットして以来、各パチンコメーカーはミドルタイプカテゴリーの爆裂機をこぞって作り続けています。全く同じでは独自性が出ないとばかりに出玉を獲得するまでのアプローチを変化させるなど“色”をだしていますが、ざっくり分別すると、少ないTY(獲得出玉)で90%を超えるような継続率を持つ「特賞回数特化型」か、特図2のTYは1500個に固執して継続率は80%前後という「T1Y(大当り1回あたりの獲得出玉)重視型」の2つになると思います。前者は「源さん超韋駄天」や「コードギアス」、後者は「牙狼月虹ノ旅人」や「ガンダムユニコーン」あたりでしょうか。

それらの中ではやや特殊な位置づけとなる「P神・天才バカボン~神SPEC~」ですが、今回はこのほどフィールズより発表された話題機「新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~」とスペック面で比較しながらお話をしていきたいと思います。

「エヴァ15」と「バカボン」のユーザー層は被らない

「バカボン」と「エヴァ15」はともに後者の「T1Y重視型」に属し、平均TYも似たような数値となりますが、特図1からRUSH突入へのアプローチ、TYの取り扱いが異なるためファンの住み分けが発生しそうです。

それぞれの特図1の特徴としてRUSHへのアプローチが「バカボン」はST確変突入時のみであるのに対して、「エヴァ15」は通常大当り後の時短中の引き戻しの経路も残されています。その過程は置いといて、注視すべきは単発率の差異です。

「バカボン」の単発率は51.6%なのに対して、「エヴァ15」の単発率は41.3%と約10ポイントの差があります。その代わり単発時の出玉は「バカボン」はMAXラウンド、「エヴァ15」は3ラウンドのみ。「バカボン」は単発即止めでもそれなりの景品交換が可能ですが、「エヴァ15」は後始末に困るような玉数です。しかしながら「エヴァ」はゲーム性自体はオーソドックスなV-STタイプであり、RUSHへの突入率は当然上回っています。

最終的な平均出玉の差はそれほどない為、「エヴァ15」はまとまった出玉が出たら即止めという一般的な爆裂ミドルユーザーに受けそうなスペックといえます。一方、「バカボン」は出玉重視タイプと言えど海物語シリーズなど比較的長時間遊技を好むユーザーに受けるスペックです。なのでこの2機種の客層はあまり被らないと予想しています。ただしお店からするとRUSH突入までのハードルの高さからお客がアツくなりやすい「バカボン」のほうが好まれるかもしれません。出玉は似たようなものでもアプローチの差でここまでゲーム性が変化するというのがパチンコの面白いところです。

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©赤塚不二夫/ぴえろ


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