兵庫県遊技業協同組合(兵遊協)は、特殊詐欺の被害を防ぐため、固定電話に取り付ける「通話録音装置」1000台を寄贈。15日に兵庫県警察本部において寄贈式が行われ、平山龍一理事長が公益社団法人兵庫県防犯協会連合会の武内重治会長に贈呈した。
事前警告機能付通話録音装置は、電話をかけてきた相手に録音していることを知らせ、やり取りの録音を開始する。電話をかけてきた詐欺犯をひるませることが目的で、兵庫県では「今日からできる電話防犯対策」の一つとして2000台以上を購入し、詐欺被害の標的になりやすい高齢宅に無料で設置してきた。
令和2年中の兵庫県内における特殊詐欺の認知件数は1027件、被害額は約16億9000万円と、いずれも前年より大幅に増加していることから、兵庫県警と同防犯協会連合会では特殊詐欺対策に力を入れており、今回、同組合が寄贈した録音装置1000台は高齢者の住宅に配布する予定だという。