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MIRAI、公開経営勉強会でアイリスオーヤマの大山代表取締役会長が講演

一般社団法人MIRAIぱちんこ産業連盟(MIRAI)は16日、東京都台東区のオーラムにおいて第4回MIRAI公開経営勉強会を開催した。

勉強会ではアイリスオーヤマの大山健太郎代表取締役会長が「いかなる時代環境でも利益を出す仕組み」と題した講演を行い、会員、業界関係者など256名(オンライン参加238名)が参加。開会にあたり挨拶した東野昌一代表理事は「大山会長に会いたいという夢が叶った。パチンコ業界は厳しい状況だが、明るい未来へのスタートの日になれば」と述べた。

19歳で東大阪の町工場を継いだ大山会長は、当時、人材や資金力が不足していたために、若さを武器に生活のための仕事をした。少しずつ軌道に乗ってくると、自分で値決めができるモノを売りたい、自社製品を作りたいと考えるようになり、最初に手掛けたのが漁業の養殖用ブイ、農業の育苗箱といった資材商品だった。しかし、オイルショックで経営は悪化。本社の閉鎖やリストラを余儀なくされたが、そこから収益性が高く将来性のある園芸用品や、ペットブームに着目した商品開発が好調に推移。そして「クリア収納ケース」が大ヒットする。

アイリス製品の安さについては「開発から製造、販売に至るまで、一貫としているベンダー企業であることにより適正な利潤で、良いものを安く提供できる」と説明。また「いくらだったら消費者に買ってもらえるかの値ごろ感を絞り、引き算して決めている。その為の努力は惜しまない」と語った。

そして大山会長が大切にしているのはユーザーインの発想。多くの家電企業はモノを見て、改良しようとするが、同社では消費者の不便を解決しようということをモットーにしている。その一例として挙げたのがふとん乾燥機。もともと梅雨時のふとん干しを補完する製品だったが、ふとん温め機じゃないかという発想で売り出したところ、冬に大人気を博し、需要が10倍になったという。「生活の不満からモノを考えていくことで、アイリスの製品は成り立っている」と強調した。

パチンコについては「玉がよく出るとか、新台を入れることも大事だが、いかに健全で楽しく遊んでいただける環境を提供するかも大切だと考える。答えはお客様にあり、本当にお客様のために何をするのかを突き詰めることでサービス業は大きく変わると思う」と語った。

MIRAIぱちんこ産業連盟(MIRAI)


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