日本遊技関連事業協会(日遊協)の人材育成委員会は24日、本年度第5回目となる女性活躍推進フォーラムをオンライン開催。会員企業等19社から女性正社員31人が参加した。
冒頭、都筑善雄担当理事が参加企業の関係者らに謝意を述べ、参加者に向けては「オンライン開催によるコミュニケーション不足などを心配していたが、前向きに取り組む姿勢やセミナーでの学びを通して一体感がでてきたことに安堵している。ウェブ会議システムやビジネス用チャットの活用を通して、業務のDX化を体験しながら目標に向かって企画をまとめていったことは、今後のキャリアに大きく活かされると思う。共通のテーマである女性活躍推進につながる企画を、今回の発表で終わることなく各企業で活用できるように継続して働きかけをお願いしたい」と呼び掛けた。
総仕上げとなる今回のフォーラムは、各グループが5カ月かけて練り上げた企画の最終プレゼンテーションを行った。参加した女性社員たちを派遣した会員企業の人事、総務などの担当者も招かれ、その成果を確認。プレゼンテーション後の投票で「E-girls」の「ワークライフバランスの環境支援」が最優秀賞に選ばれた。
「E-girls」は、恒常的な人員不足解消や業務負荷のアンバランスを解消するため、定年退職者や育児休業中・介護休業中のスタッフをサポートメンバーとする制度の構築を提案。ワークライフバランスからダイバーシティへ展開し、これまでにない新たな道筋を示したこと、各社に持ち帰っても実現可能性が高いことなどが評価された。
ほかのグループでは、業界イメージ向上を目指す企画として、エコバッグ導入による環境負荷削減への取り組みや、全従業員が長く活躍するための社内向けアプリを活用したコミュニケーション・ツール、そして思い描いたキャリアビジョン実現のための風通しの良い職場づくりを目的とした上司と仕事面でのコミュニケーションが自由に取れるような仕組みの構築などを提案した。