パチンコホール従事者が日々チェックする情報の一つとして挙げられるのが遊技機の中古価格。中古機は機種選定における選択肢となるだけでなく、遊技機の転売によって利益を出しているホールも存在する。また、機種の人気や話題性を測るバロメーターとして毎日チェックするという人も多いだろう。
直近の中古機相場を見てみるとパチンコでは「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.」と「P新世紀エヴァンゲリオン 未来への咆哮」が200万円超という高水準で推移が続ている。また、パチスロでは「ジャグラー」シリーズが軒並み高額で取引されているのは周知の通り。そしてパチンコ、パチスロを合わせた全機種での最高額を付けているのは「マイジャグラーV」(北電子)で、その中古価格は300万円を超えている。
そんな超お高いパチスロ「マイジャグV」を一番多く保有しているのはどのパチンコホールなのか気になるところ。早速、弊社データベース「新ピーサーチ」で調べてみたところ、トップは145台の『メガガイア青森中央』だった(※下記表参照)。
「マイジャグラーV」の設置台数上位10店舗
順位 | ホール名 | 設置台数 | S台数 | 設置比率 |
1 | メガガイア青森中央 | 145 | 624 | 23.2% |
2 | メガガイア蒲田 | 103 | 656 | 15.7% |
3 | エスパス日拓新宿歌舞伎町店 | 99 | 644 | 15.4% |
4 | グランド ラ・カータ1111瑞穂店 | 99 | 390 | 25.4% |
5 | まるみつ浜線店 | 99 | 446 | 22.2% |
6 | メガガイア盛岡みたけ | 96 | 601 | 16.0% |
7 | メガガイア越谷大里 | 91 | 764 | 11.9% |
8 | メガガイア東大宮店 | 88 | 629 | 14.0% |
9 | メガガイア調布スロットタワー | 87 | 676 | 12.9% |
10 | メガガイア福山明神町 | 86 | 619 | 13.9% |
※データはインターネット上で公開されている情報に基づく。新ピーサーチの3月3日データを使用
ちなみに同店における他の「ジャグラー」シリーズの設置状況はというと、「アイムジャグラーEX」が20台、「ファンキージャグラー2」が7台と、「マイジャグV」がダントツで多い。
ガイアグループでは「マイジャグラーⅤ」をグループ全体で約3000台と大量導入しており、1店舗あたりにするとマルハンの約1.9倍、ダイナムの約4.2倍と圧倒的だ(下表参照)。一方、グループ全体で「アイムジャグラーEX」は約1200台、「ファンキージャグラー2」は約300台ほどしか導入しておらず、旧規則機との入れ替えをほぼ「マイジャグ5」で行った稀有なグループだといえよう。
「マイジャグラーV」の設置台数上位10グループ
順位 | グループ名 | 設置台数 | 経営店舗数 | 1店舗あたり台数 |
1 | マルハングループ | 4792 | 311 | 15.4 |
2 | ガイアグループ | 3003 | 105 | 28.6 |
3 | ダイナムグループ | 2915 | 434 | 6.7 |
4 | アンダーツリーグループ(キコーナ) | 2028 | 161 | 12.6 |
5 | 延田エンタープライズグループ(123) | 1307 | 66 | 19.8 |
6 | NEXUSグループ(D’station) | 981 | 59 | 16.6 |
7 | タイラベストビートグループ(ワンダーランド) | 926 | 38 | 24.4 |
8 | ベガスベガスグループ | 738 | 34 | 21.7 |
9 | フェイスグループ | 737 | 22 | 33.5 |
10 | 岩下兄弟グループ(モナコパレス) | 663 | 24 | 27.6 |
※データはインターネット上で公開されている情報に基づく。新ピーサーチの3月3日データを使用
先日、ガイアグループが出店準備を進めている『メガガイア調布』(東京都調布市)を視察に行った際、近くの『メガガイア調布パチスロタワー』に入ってみると、1階の「ジャグラー」フロアの設置構成が目を引いた。
100台以上の「ジャグラー」シリーズを1フロアに揃え、壁面や各台のジャグナビなど装飾面も統一されていたのだが、新規則機における「ジャグラー」不足によって一部に別機種が設置されていた。
旧規則「ジャグラー」シリーズを撤去し、他メーカーのAタイプで穴埋めするホールは少なくないが、同店ではATタイプなども導入され、「ジャグラー」コーナーの装飾の元、ジャグナビのついたAT機を打つというちぐはぐな光景になっている。なお、『メガガイア』に限らず他店でも「ジャグラー」コーナーの不足分をどうするかは判断が分かれており、他Aタイプの設置を良しとする店舗もあれば、見た目の違和感を懸念して「ジャグラー」の供給回復までベニヤ対応という店舗もあるとのことだ。
適宜増産が予定されている「ジャグラー」シリーズだが、それでもまだまだ足りておらず「ジャグラー高騰」はまだしばらく続くことだろう。
©KITA DENSHI
抱き合わせで要らない台をせっせと買った店がジャグラーを確保できる、ということだと思います。メーカーは販売方法を是正すべき。
マイジャグVが1番設置台数が多いが地域では1番出てないメガガイヤ青森中央店 すでに終わってます