鹿児島県肝属郡は大隅地方の南部に位置し、人口数は3万2千人ほど。北西部は鹿屋市に隣接しており、志布志市との交通の要所でもある。そんな同地に新築パチンコホール『イエスランド鹿屋店』のオープンが周知されたのは昨年末のことだ。パチンコ業界全体が苦境に喘ぐ中でも、積極的な拡大姿勢をみせる同社には大きな注目が集まったもの。
運営母体となる「細山田商事」グループは鹿児島県でパチンコホールを展開するチェーン企業である。経営店舗は全て「イエスランド」の屋号を冠しており計5店舗を運営してきた。ちなみに屋号の由来は、お客様に対して常に笑顔で「はい!」と応えたい、そんな想いから名付けたのだそう。
2021年4月には鹿児島県南さつま市にて『イエスランド加世田店』がグランドオープンを果たしていた。こちらは『T-MAX加世田店』跡地への居抜き出店となっており、791台の設置台数を誇る大型ホールである。そして本年4月27日に、満を持して『イエスランド鹿屋店』の新築グランドオープンと相成った次第だ。
6月2日に視察へと向かうと、主な交差点には看板が配置されているため、ナビが無くても辿り着くのに何ら問題はなかった。高速から国道220号線へと入る交差点にも大きな看板が掲げられていて、イメージキャラクターである「哀川翔さん」とともに「地域最大1155台」というキャッチコピーが一際目を引いたもの。
なお、『イエスランド鹿屋店』は市街地から少し離れた畑の中にあった。県道から見ると緑の中にきれいなオレンジの建物が映えていて、南九州特有の強い太陽の光にも負けない派手な色が店舗の存在感を高めていたといえるだろう。
入店すると500人近い遊技客が確認出来て、繁忙期後の平日昼間であることを踏まえても十分な集客状況だった。特に「エヴァ」や「ユニコーン」といった主力機種が玉積み営業されており、若年層を中心に活況を呈している。むろんハード面は素晴らしく、壁側に細長いガラス張りの喫煙スペースも確保されている。喫煙しながら島内を見ることが出来る上に非常に快適な空間だった。
こうして新店が呼び水となっている内に、市場全体が活性化することを期待したいところだ。