日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は10日、第42回通常総会を開催。役員改選では、理事・事務局長だった鶴見雅男氏が常務理事に昇任したほか、岩堀和男氏が理事に就任している。
令和4年度の事業方針では、遊技産業を取り巻く状況に適応した遊技機の開発と環境整備に向けて、「スマートパチスロの導入・普及に向けた施策等の展開」「自主規制の運用の厳格化と見直し」「依存問題に対する取り組みの強化」「規則特許の許諾に係る適正な運用の推進」「規則改正に向けたコンセンサスの醸成」の5項目を掲げた。このうち、スマートパチスロの普及促進のための施策として、従来機と差別化を図った新しいゲーム性の構築、関連業界団体と連携し、導入・普及に向けた課題の早期解決、業界内外の広報活動の充実などを盛り込んだ。
健全化・セキュリティ対策については、スマートパチスロ遊技機の特長を踏まえた不正改造ゴト事案対策の検討を進めるとともに、行政の指導の下、適宜適切な技術上の対策を推進。また、旧規則機の撤去に伴う闇スロへの流通を防止するため、流通過程における適正な機歴管理、ファンに向けた闇スロ遊技防止のための広報活動を引き続き行っていくとした。
総会後に開かれた記者会見で兼次民喜理事長は「パチンコに比べて遅れていたパチスロについても、行政へのいろいろな要望、相談がようやくご理解いただき、自主規制の見直しの範疇だが、そこそこゲーム性の向上が期待できるスペックをお許しいただけた。4000ゲーム機、さらには秋以降のスマスロへとつなげて、パチスロも遅ればせながら今年の後半に向けて追う形ができるようになると思っている」とパチスロ市場の活性化に期待を寄せた。
なお、令和3年度における証紙発給枚数は49万4009枚で、昨年度比プラス85.8%の大幅増となった。