オーイズミは5日、同日開催の取締役会において、民事再生手続中のパチンコメーカー・高尾に対して、民事再生手続において提出する再生計画案が認可決定を受けること等を条件に、スポンサーとして再生支援することを決議し、スポンサー契約を締結した。
スポンサー契約締結の理由について同社は「遊技業界もデジタル化が進み、来期は次世代の遊技機、スマートパチンコ・パチスロ、そしてそれを管理する専用ユニットの時代となり、当社が高尾をスポンサー支援することにより、スマート遊技機(スマートパチンコ、スマートパチスロ)、スマート遊技機専用ユニットの全てを網羅するメーカーとなり、本格的に次世代遊技機に取組み、遊技機事業拡大と収益向上を図るととももに、当社グループのさらなる企業価値向上へ繋がるものと考えている」と説明している。
高尾は再生計画案の認可決定後に、民事再生法に基づく100%減資(会社が発行する株式のすべてを消却する手法)を予定しており、当該減資が完了すると同時に、オーイズミが高尾に対して新たに出資を行う方法で支援する。
高尾は本年5月30日、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行い、同日付で同裁判所より保全処分命令の発令を受けた。債権者宛てに送付した文書でオーイズミが民事再生手続下での高尾への支援を表明し、すでに支援策の具体的検討を開始したと明かしていた。
パチンコメーカー高尾の社長が殺害された事件。早期解決を願うばかりです。