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【レポート】約1000軒のパチンコホールが6.5号機の設置「ゼロ」、スマスロ導入によって店舗間格差はさらに拡大か

本年6月の「Sキャッツ・アイ」「シリウス」を皮切りにパチスロ6.5号機が導入され、その後のヒット機の登場もあって順調にシェアを拡大している。弊社のデータベース「新P‐Search」によると(10月19日時点の集計データ)、全国のパチンコホールにおけるパチスロ6.5号機の設置台数は19機種で合計15万2059台だった。パチスロの総設置台数(総集計数)は127万6258台で、6.5号機の設置比率は11.91%となっている。

貸玉別では圧倒的に通常貸玉に設置されており、通常貸玉14.14%に対して低貸玉はわずか3.09%しかない。加えて、低貸玉の設置機種は「政宗 戦極」が1821台で2位の「パチスロ鉄拳5」808台に圧倒的な差をつけてトップ。「カバネリ」や「犬夜叉」といった人気機種は低貸玉比率が3%程度しかない状態だ。

▼パチスロ6.5号機の設置状況

区分 設置台数合計 通常貸玉台数 低貸玉台数 設置店舗数 1店舗平均
6.5号機合計 152,059台 144,060台 7,938台 6,153店 24.7台
他6号機 1,124,199台 874,438台 248,682台 7,306店 153.9台
パチスロ設置台数合計 1,276,258台 1,018,498台 256,620台 7,306店 174.7台

また、集計されたパチスロ設置店舗7306店に対して6.5号機の設置店舗は6153店しか確認出来ていない。店舗ホームページ等で設置機種を一切公開していない店舗も含まれるがそれらを排除してもなお約1000軒は設置が確認出来ていない。

6.5号機の設置のない店舗を見ていくと8割は直近半年間で新台導入が行われていない。残る2割はパチスロの新台導入も行っているのだが6.5号機は中古価格も高止まりしており、中古導入メインの店舗では選択肢に挙げづらいのであろう。また、6.5号機を設置出来ていたとしても設置比率が5%にも満たない店舗も約1100軒存在する。

▼パチスロ6.5号機設置台数ランキング

順位 店舗名 所在地 設置台数 パチスロ
設置台数
設置比率
1 ビッグアップル.秋葉原店 東京都千代田区 213台 663台 32.1%
2 キング観光サウザンド栄若宮大通店 愛知県名古屋市 211台 641台 32.9%
3 ZENT名古屋北店 愛知県名古屋市 201台 702台 28.6%
4 SUPER CONCORDE 市野 静岡県浜松市 178台 694台 25.6%
5 グランキコーナ堺店 大阪府堺市 175台 697台 25.1%
6 パラッツォ鳩ヶ谷店 埼玉県川口市 172台 986台 17.4%
7 イエスランド鹿屋店 鹿児島県肝属郡 164台 451台 36.4%
8 nikko大分中央店 大分県大分市 163台 641台 25.4%
9 SUPER CONCORDE 静岡県静岡市 162台 647台 25.0%
10 キクヤ春日井店 愛知県春日井市 159台 474台 33.5%

※集計はデータ公開企業に限る。

設置比率も店舗間で大きく差が出ており、設置台数上位店舗を見ても比率は様々だ。設置比率の上位店舗は中小店舗に偏っており、大型店では積極導入を行っても不足気味と明らかな供給不足。中古機高騰も当然の結果だろう。

6.5号機の時点で既に店舗間格差が強く出ている状態だがスマスロの導入によって更に格差は拡大する見通しだ。仮に6.5号機やスマスロでユーザーの裾野が広がったとしても設置のない店舗には恩恵がない。新内規機が流行るほど閉店が加速してしまう可能性すらある。


コメント:18件 コメントを書く

  1. かつてCRを入れないで頑張ってたお店は早々に姿を消すか、単なるみなし機放置のボッタクリ店と化していました。今はみなし機が認められないし、思うことをやれないような店は、やはり企業として経営が成り立たず潰れていくと思います。

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  2. 閉店予定なのだから導入を煽ったらいけんよ

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