パチンコ業界において歴史に残る1年となった2022年。業界をあげて取り組んだ旧規則機の撤去から始まり、近年最大級となった閉店ラッシュには「時代の変わり目」を感じざるを得なかったものだ。
多くのパチンコホールが閉鎖を余儀なくされて、パチンコ事業から撤退した企業の数も相当数に上っている。このまま営業を続けるべきなのか、正に「選択」が問われ続けた1年だったと評せることだろう。
ちなみに12月期は、さすがに年末年始商戦を控えていることもあって、閉鎖店舗数は19軒に留まっていた。(旧規則機の撤去期限を翌月末に迎える)昨年同月との比較でも大きく減少している。
▼2022年に閉鎖したパチンコホール数
廃業 店舗数 |
休業告知 店舗数 |
閉鎖 店舗数 |
|
1月 | 170店舗 | 1店舗 | 171店舗 |
2月 | 58店舗 | 7店舗 | 65店舗 |
3月 | 65店舗 | 4店舗 | 69店舗 |
4月 | 33店舗 | 2店舗 | 35店舗 |
5月 | 86店舗 | 4店舗 | 90店舗 |
6月 | 53店舗 | 1店舗 | 54店舗 |
7月 | 33店舗 | 1店舗 | 34店舗 |
8月 | 72店舗 | 3店舗 | 75店舗 |
9月 | 58店舗 | 2店舗 | 60店舗 |
10月 | 51店舗 | 4店舗 | 55店舗 |
11月 | 37店舗 | 6店舗 | 43店舗 |
12月 | 17店舗 | 2店舗 | 19店舗 |
733店舗 | 37店舗 | 770店舗 |
上記表の通り、2022年の上半期(1月から6月)における閉鎖ホール数の合計は484店舗だった。1月には文字通り近年最大級の閉店ラッシュとなって171軒が閉鎖され、GW明けの5月にも2番目となる90軒が市場から姿を消している。
年初の頃には「1年間における閉店数が2007年以来となる1000店舗超えまでいくのではないか」などと予想もされていたが、上半期のペースはたしかにそれに近いものであった。
ただし、下半期(7月から12月)では286店舗と少なからず落ち着いた。お盆明け以降は当然のように閉店する店舗が増加したものの、月次平均は50店舗を下回っている。
これにて2022年におけるパチンコホールの累計閉鎖数は770店舗となった。2020年および2021年の約600店舗は大幅に上回ってしまったものの、懸念されていたような1000店舗超えには至らず、という結果だ。
これは「非常に厳しい1年だったが、後半はパチスロ機の稼働回復もあって多少なりとも希望が見えてきた」という業界総評そのものとも一致する。そう言えるかもしれない。
なお、閉鎖した770店舗の平均設置台数は309台で、やはり小規模ホールが圧倒的に多かったものだ。ただし同数値は今夏以降にずっと増加傾向を見せてきたこともまた事実。この1年で小規模ホールの淘汰が大きく進んだ一方で、中規模以上の店舗が「新たな設備投資には値しない」といった判断により閉鎖を決断するケースも増えてきたということなのだろう。
スマスロの導入が開始されて店舗間の格差がより大きくなったことも、今後の営業継続を考える上で影響してくるはず。2023年にはスマパチが控えていることを思えば、閉鎖予備軍といえる店舗はまだまだ残っているとみるべきだ。
1995年には1万8000店舗あったパチンコ店も、間もなく「7000店舗」割れというラインまで近づいてきている。2023年には果たして何軒のホールが生き残っているだろうか。
換金無くしたら壊滅的に無くなるのにね。
やはり警察利権ですか?
閉店率10%オーバーw
お先真っ暗のゴミ産業