セガサミーホールディングスは９日、２０２３年３月期第３四半期の連結決算を発表。それによると売上高２７１９億７９００万円（前年同期比プラス１４．９％）、営業利益３８２億２２００万円（同プラス１７．０％）、経常利益４０１億３８００万円（同プラス２０．２％）、四半期純利益３２８億４６００万円（同プラス１１．５％）で、増収増益となった。
遊技機事業においては、パチスロ機では「パチスロ甲鉄城のカバネリ」（１万９２０５台販売）、「パチスロ幼女戦記」（１万５１６５台販売）などを販売し、累計販売台数は６万３５７９台（前年同期は４万８９２２台）。パチンコ機では「Ｐ七つの大罪２」（１万２１６５台販売）などの販売を行い、累計販売台数は４万９１５９台（同６万４０２５台）。その結果、売上高５２１億９４００万円（前年同期比プラス０．７％）、経常利益７３億５９００万円（同プラス２２．１％）となった。
エンタテインメントコンテンツ事業では、フルゲームは想定をやや下回ったものの、Ｆ２Ｐは好調に推移。また、為替による押し上げの影響もあり、売上高２１０４億５１００万円（前年同期比プラス１８．３％）、経常利益４１５億８１００万円（同プラス１２．８％）となった。
リゾート事業では、「フェニックス・シーガイア・リゾート」において施設利用者数が新型コロナ感染症拡大前の２０２０年３月期第３四半期連結累計期間を上回る等、個人客を中心に需要が回復。一方、海外においては「パラダイスシティ」のドロップ額（チップ購入額）およびカジノ来場者が引き続き低調に推移し、売上高８７億３００万円（前年同期比プラス３０．２％）、経常損失２８億６００万円（前年同期は４６億４５００万円の経常損失）となった。
また、遊技機事業が好調に推移していることから、売上高・各段階利益が前回予想を上回る見込みとなり、２０２３年３月期通期の連結業績予想の上方修正を発表。新たに発表した業績予想値は、売上高３８１５億円（前回予想値からの増減額プラス６５億円）、営業利益４５０億円（同プラス５０億円）、経常利益４６０億円（同プラス６０億円）、純利益３１５億円（同プラス３５億円）。なお、販売台数についてもパチンコ機１０万台（前回発表予想１１万４０００台）、パチスロ機９万台（同８万４０００台）に修正した。