日本遊技関連事業協会(日遊協)は20日、「パチスロプレイヤー調査2022」に関する記者会見をオンラインで開催。2022年のパチスロ参加人口(年1回以上)は約692万人となり、前年比で約16万人減少した。
頻度別では「週1回以上」が約54万人減少となる一方で、「月1~3回」が約23万人増加しており、高頻度層の人口が減少した格好。年代別では「30代」が2019年の約213万人から約168万人まで減少している。
遊ぶ回数が減った理由を見ていくと、遊技機要因では「勝ちにくくなった」が43.6%で最も高く、「おもしろい機種がなくなった」(28.2%)、「以前より遊ぶのにお金がかかるようになった」(19.4%)と続いた。また、前回調査で上位だった「新型コロナウイルスの感染が気になった」は今回、10ポイント以上低下しており、コロナの影響は小さくなりつつあることがうかがえる。
スマスロの遊技動向について、現行プレイヤー層(2~3カ月に1回以上)の遊技経験は、「遊んだことがあり、今後も遊ぶつもりである」が35.6%、「遊んだことはあるが、今後遊ぶことはない」が16.2%で、遊技経験のあるプレイヤーのうち、「継続意向」を示す層が多い。スマスロの遊技理由で高かったのは「一撃の獲得枚数に期待」(65.4%%)、「高純増のATに期待」(44.0%)、「連荘に期待」(40.3%)。6.5号機AT機と比較すると、「一撃の獲得枚数に期待」「高純増ATに期待」が5ポイント以上高い。一方、「好きなコンテンツ」「設定推測しやすい」は5ポイント以上低かった。
スマスロを今後、遊ばないと思う理由は「有利区間の仕組みが好きではない」「ボーナス・AT中が面白くない」「連荘が期待できない」の順で高かった。ただし、全体的に6.5号機AT機よりも遊びたくないと回答する割合は低く、ネガティブな印象は持たれていないようである。
ほかにも、6号機ノーマルタイプについて遊技経験やボーナス獲得枚数の納得度、1回の遊技で期待する獲得枚数などについて質問。現行プレイヤー層(2~3カ月に1回以上)の遊技経験は、「遊んだことがあり、今後も遊ぶつもりである」は58.7%となり、前年から5ポイント以上上昇。また、6号機ノーマルタイプのボーナス獲得枚数に「納得できない」が42.4%、「納得できる」が23.1%と、ボーナス獲得枚数に不満を感じている層が多い。ノーマルタイプに期待する仕様については、「ボーナス中が5号機レベルのメダル獲得性能(最大448枚)」(48.7%)が最も高く、「パチンコの確変のような連荘機能」(45.5%)、「ボーナス中のボーナス抽選」(39.3%)、「ストック機能」(36.5%)の順で高かった。
同書は、「コロナ禍の影響もあるが、現行スペックが旧規則機を上回っていないと遊技者に感じさせていることも、パチスロ参加人口が回復していない要因の1つであると推測される」と分析。また、スマスロについては「遊技性能に高い評価があり、メダルを使用しない遊技環境も支持された結果となっているが、パチスロ参加人口の回復には至っていない」としたうえで、今後は性能面に加えて新たなゲーム性の仕組みやコンテンツを活かした遊技機の開発および需要に即した環境の提供が望まれるとした。
同調査は参加人口、参加頻度の経年変化を確認するとともに、遊技者の動向や考え方を把握し、パチスロ参加人口の維持、拡大のための基礎資料にすることを目的に実施するもの。今回の調査は2023年2月3日~10日にかけて行われ、サンプル数は現行プレイヤー層1560人、休止者層520人。
スマスロはいつ何を抽選しているのかさっぱり分からないブラックボックスだもの、そりゃ打てないよね。
スマスロのおかげでパチスロ復権の兆しとかそこら中で言われてたけど、蓋を開けたら結果はこれかい。増えるどころか着実に減ってるじゃないか。