昨年11月から市場導入が開始されたスマート遊技機。まずは第1弾としてスマートパチスロ(スマスロ)の3機種から登場し、パチスロ稼働の復調に一役買っていたことは周知の通りだ。
ただし当時はホールの旺盛な需要に対し、半導体・部材不足でユニットの供給が全く足りない状況だったことも記憶に新しいところだろう。こうした状況から早期のスマスロ導入を諦めたホール企業も少なくなかった。
結果として、昨年11月21日から導入が始まったスマスロの全国設置台数は11月末時点で3.3万台に留まっていた。それでも12月上旬に導入が開始された4機種目「HEY!エリートサラリーマン鏡」も含めて設置店舗数が増えたことで、12月末には6万台超へと増加している。
しかしその後は新機種が出てこない期間が続いてしまい、本年3月末時点で9万台程度(パチスロ機全体に占める割合は約7%)と足踏み状態に。ちなみに2月8日には業界初となるスマスロ専門店『スマートガーデン浦和』がグランドオープンしていたものの、後に続く店舗はなかなか出てこなかった点も付記しておきたい。
そんな膠着状態を打破したのが「スマスロ北斗の拳」だ。初代北斗を完全再現した機械として前評判から十分に高かったもの。あまりの期待感の高さに大ゴケを心配する声も多少あったが、ふたを開けると完全に杞憂に終わる。パチスロ機としては近年最大級といえる大ヒット機種となった。
これにより4月以降はスマスロの設置台数およびシェアが右肩上がりで推移中だ。新機種も毎月複数が市場投入されていて、7月末時点でのスマスロ総設置台数は23万台まで増加。シェアは約18%となっている。
20%超えも間もなくで、スマスロの設置シェアはまだまだ伸びていくことだろう。
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