一般社団法人全国遊技ビジネス振興会(全遊振)は12日、第8回ウェブセミナーを開催した。
冒頭、木村広和代表と小森勇代表が挨拶。小森代表はグランドオープン予定の店舗を紹介し、「縮小、再編成の動きが進んでいる中でも、今年の年末は話題の店舗が全国のあちこちでオープンしてくる。大手だけでなく中堅企業もしっかりと動きがみられる」と述べた。
セミナーでは、エンタテインメントビジネス総合研究所の藤田宏代表取締役とメディアパートナーズの細見昌史氏が講師を務めた。「鳥の目・虫の目で視る 『娯楽における遊技』の中長期の変化と今後にむけて」をテーマに講演した藤田代表取締役は、遊技参加人口減少の主な要因として「印象・イメージの悪さ」「不満を持っているプレイヤー」「高い遊び」などの4点をあげた。このうち「印象・イメージの悪さ」について、同社が実施したアンケート結果を示しながら、「パチンコ・パチスロのイメージは、オンラインカジノと同じくらい悪く、パチンコ・パチスロをやっている人でもカッコいいと思っていない。これでは友人を連れてきてくれない。この印象の悪さをどうしていくかが課題」と指摘。そのうえで、参加人口を増やしていくためにはイメージを良くしていくべきだとした。
続いて、細見氏が「サスティナブル社会に向けた販促の形」をテーマに講演。SDGsへの取り組みの重要性を説明したうえで、SDGsに配慮した販促として「ヴェロトレーラー」を紹介。「ヴェロトレーラー」はグラフィック広告をトレーラーに搭載し、自転車で街中を走行するというもの。SNSとの相性の良さ、見た目のインパクトによる広告効果に加えて、地球温暖化の改善やジェンダー平等の促進と新たな雇用創出に貢献するとし、「ヴェロトレーラー」の導入を通じて店舗・企業のイメージアップにつながると説明した。