神奈川県遊協、「筋電義手バンク」に１５０万円寄付

神奈川県遊技場協同組合（神遊協）と神奈川福祉事業協会（神福協）は７日、神奈川県が普及を進める「筋電義手バンク」に１５０万円の寄付を行った。

筋電義手は腕の筋肉で発生するわずかな電流に反応し、自分の腕のように動かせる義手。訓練用の義手は１台約１５０万円と高額なため日本では筋電義手があまり普及していない。そんな中、神奈川県は令和４年度に「筋電義手バンク」を設置し、寄付金を活用しながら普及を進める構想をスタートした。

神奈川遊協が同バンクへ寄付するのは今回で２回目。県民や企業の協力周知への促進の一助になればと取組んでいる。寄贈式では、伊坂重憲理事長、白石良二副理事長、佐藤信晶専務理事が出席。神奈川県からは、黒岩祐治知事、足立原崇健康医療局長、小泉遵子県立病院課長らが出席し、黒岩知事から感謝状を受けた。

黒岩知事は県内だけの取組みで終わることのないよう報道機関にも働きかけ、筋電義手の有用性の周知にも働きかけていることを報告。普通に日常生活を送れるようになった子どものドキュメンタリーなども番組制作されているなど、筋電義手バンクに反響が及ぶよう、あらためて伊坂理事長の思いに応えるために努めていきたいと述べていた。