新年度となり3週間が経過した。パチンコ業界で働き始めたという新入社員の方はそろそろ仕事に慣れてきた頃だろうか。
さて、コロナ禍明けでの採用活動が実施された2024年度の採用状況はどうだったのか。企業ホームページなどで情報公開している企業のニュースリリースを参照して、パチンコホール企業における新入社員数を集計してみた。
■パチンコ経営企業における新入社員数
2024年度 | 2023年度 | |||||
男性 | 女性 | 合計 | 男性 | 女性 | 合計 | |
マルハングループ | 148名 | 81名 | ||||
NEXUSグループ(D’station) | 44名 | 43名 | 87名 | 56名 | 29名 | 85名 |
アンダーツリーグループ(キコーナ) | 48名 | 19名 | 67名 | 45名 | 19名 | 64名 |
ダイナムグループ | 44名 | 28名 | ||||
延田エンタープライズグループ(123) | 32名 | 非公表 | ||||
善都グループ(ZENT) | 10名 | 7名 | 17名 | 15名 | 13名 | 28名 |
平成観光グループ(KEIZ) | 10名 | 3名 | 13名 | 10名 | 6名 | 16名 |
セントラルグループ(DIVO) | 11名 | 10名 | ||||
ニラクグループ | 9名 | 1名 | 10名 | 7名 | 1名 | 8名 |
ABCグループ | 6名 | 3名 | 9名 | 5名 | 3名 | 8名 |
玉屋グループ | 6名 | 3名 | 9名 | 5名 | 2名 | 7名 |
※編集部の任意により選定
このように多くの企業において新入社員数が前年度より増えている。そんな中、対象グループ内で「2024年度における新入社員数」が最も多かったのは、『マルハン』で148名だった。2023年度では81名となっていて大幅にその数を増やしている。
マルハングループの新入社員数をカンパニー毎に見ていくと、「東日本カンパニー」が58名、「北日本カンパニー」が72名、「西日本カンパニー」が18名と、「西日本」だけがかなり少なくなっている。ちなみに23年度は「東日本」が16名、「北日本」が51名、「西日本」が14名であった。
『マルハン』に次いで2番目に新入社員数が多かったのが『NEXUS』で87名。前年より2名増えている。同社の特徴は女性社員の多さであり、本年度も87名中43名が女性となっている。同社は、パチンコ事業以外にもフィットネス事業や温浴事業などを展開していることも関係しているのだろう。
そして3番手は『アンダーツリー(キコーナ)』で、前年より3名多い67名(男性48名・女性19名)の新入社員が入社した。『NEXUS』と比べれば少ないものの同社も19名の女性を採用している。
経営ホール数最多の『ダイナム』は44名で4番手。コロナ禍では20数名が続いていたが、コロナ禍が明けて大幅に増えた格好。コロナ禍前の2021年度は53名で、その水準に戻りつつあるといえそうだ。
業界の課題である若年層ユーザーを取り込むためには、同世代の新入社員の力が必要不可欠だと考える。ぜひ、業界を盛り上げていただきたいものである。
[文・構成/情報島編集部]