日本遊技機工業組合(日工組)は5月29日、東京都千代田区のグランドアーク半蔵門において第64回通常総会を開催した。
事業報告によると、令和5年度のぱちんこ証紙発給枚数は約82万枚(遊技盤約35万枚含む)で、前期比約29万枚の減少。また、令和6年度事業計画では、重点施策として、「出玉に頼らない安心して遊べる遊技機の開発・製造に努める」「広報活動を促進し遊技ファンの拡大に努める」「遊技機の不正防止対策を徹底する」など11項目の基本的施策を掲げた。
総会終了後の懇親会で挨拶に立った榎本善紀理事長は、「パチンコは引き続き厳しい状況ではあるが、警察庁とゲーム性を広げていただくご相談をさせていただいております。パチンコは機械が中心というのは間違いないことであるが、機械だけではなく、取り巻く環境が相当悪くなっており、そんな簡単に解決するような状況ではないので、取り巻く環境についてイベントやらホールの営業方法を含めて、環境を良くすることで、ぱちんこ業界の先を取り戻すということが大事。メーカー団体、ホール団体がともに警察庁とご相談させていただいている中で、一つ専用賞品という形で成果が出ており、まだまだこれからではありますが、成果に繋げていくべく、メーカー団体とホール団体が手に手をとって業界のために動き出しております。ホールに足を向けていただくお客様を増やすべく、今期も愚直に一つずつやっていきたい」と述べ、関係各位の協力を要請した。
来賓挨拶では、警察庁生活安全局保安課の山形慎之介課長補佐が松下和彦課長の挨拶を代読。日工組としての課題や意見に真摯に耳を傾けて、業界の健全化に向けた取り組みについてはしっかり支援していきたいとした。