埼玉県蕨市にて営業中のパチンコ店『HAP’1-NH WARABI』がガーデングループに事業承継される。先日5月29日の官報にそう公告されていたことは既報の通りだ。
積極的なM&Aによりスクラップ&ビルドを推進しているガーデングループ故に、こうしたニュース自体は特に驚くものではない。ちなみに3月にも埼玉県上尾市の『りっちらんど上尾店』を傘下に収めたばかりである。
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とはいえ大手チェーンのガーデングループが(大型店ではなく)駅前型の小規模ホール1軒だけをあえて取得したことには、少し驚かされたのが正直なところ。業界関係者の中にも意外と感じた方が居るかもしれない。ということで現地の状況を確認すべく、編集部では6月12日(水)の午後に視察してきた。
『HAP’1-NH WARABI』はJR京浜東北線「蕨駅」の西口から徒歩2分ほどの場所に位置している。1階がパチンコ170台、2階がスロット151台という2フロア構成のホールであり、総設置台数は321台と少なめだ。
なお、隣駅となる「西川口駅」などと比べると駅前商圏の繫華性にもやや劣り、近年ではパチンコ店の閉鎖が比較的目立つエリアともいえるだろう。2021年7月には『スロットクラブマルシェ』が、そして2022年3月には『パチンコ WINS』がそれぞれ閉店していた。
そんな中で圧倒的な存在感を発揮しているのが『パラッツォ蕨店』だ。総設置台数は1000台を超えており、名実ともに同エリアの地域一番店として君臨している。ちなみに同店は蕨駅の東口側に店舗を構えていて、『HAP’1-NH WARABI』とは反対側にあたる。
こうした巨艦ホールに真っ向勝負を挑むには如何せん規模が違い過ぎる。今回視察した際の集客数にも、当然のように大きな格差が見られたものだ。それでもガーデングループの営業力をもってすれば「共存出来るだけの勝算」はあるということなのだろう。
実際に、蕨駅の西口側だけでみると『HAP’1-NH WARABI』の競合となるホールは『アスカ蕨駅前店』1軒のみ。こちらは2022年12月に屋号変更オープンしていた小規模パチスロ専門店であるが、建物屋上の火災に伴い本年5月4日より臨時休業となったまま。
今回視察した際にも再始動に向けた告知などはまだ確認出来なかった。結果的に、西口側で営業しているホールは『HAP’1-NH WARABI』の1店舗のみという状況で、残存者利益を享受できる環境が整っているともいえそうだ。
近い将来「ガーデン」へと屋号変更オープンするのかどうか。引き続き注目したいパチンコ店の一つである。
[文・構成/情報島編集部]
HAP1は比較的大型店が多かったですが、NHが付く店舗は元ニューひかりという昭和の店なので小型店なのです。
まともにパチ屋なんかやる気ないでしょ?
とりあえず土地を押さえたら何にでも使えるからね