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パチンコ店の全般的業況、プラスに転じるも3カ月後はマイナス圏の見通し ~シーズリサーチ第98回パチンコ景気動向指数調査報告書

シーズリサーチはこのほど、パチンコ業界における景気動向の判定を目的に四半期ごとに実施している「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の98回目となる報告書を発表。過去1カ月の収益・売上・粗利などから判断される全般的業況は前回比25.6ポイント良化し13.3ポイントとプラスに転じた。ただし、3カ月後はマイナス5.3ポイントまで悪化する見通しとなっている。

稼働状況は、パチンコがマイナス42.7ポイント(前回比18.9ポイント良化)、パチスロが32.0ポイント(同1.9ポイント良化)と、それぞれ前回から良化。しかし、3カ月後はパチンコ・パチスロともに悪化する見通しで、パチンコはマイナス48.0ポイント、パチスロは12.5ポイントとなった。

今後3カ月の営業施策について、設置台数を増減差(増台‐減台)で見ると、パチンコ設置台数はマイナス20.8ポイント(前回比4.5ポイント悪化)まで落ち込んだ。また、パチスロ設置台数も28.0ポイント(同8.7ポイント悪化)まで落ち込んでおり、低下傾向にある。

遊技機購入費を増減差(増やす-減らす)で見ると、パチンコ新台はマイナス16.3ポイント(前回比7.1ポイント良化)、パチスロ新台は22.0ポイント(同3.2ポイント良化)と、パチンコ新台は回復傾向が見られるも、依然としてマイナス圏での推移となっている。

このほか報告書では、「弊社は新紙幣改刷対応がひと段落したが、今後はスマパチに設備投資せざるを得ない状況となっている。そのなかで、遊技機にも投資する必要があり、常にお金がかかる状況でパチンコ店はどんどん疲弊してきている。 資本力のある企業だけが生き残り、そうでない企業は撤退していく図式が更に加速していく」(中国・大規模事業者)、「メーカーの抱き合わせ販売が経営を圧迫している」(中部・中規模事業者)、「10月から11月にかけて前年以上に遊技人口が減少すると予測している。8月までの収益先行分でいかに稼働下落を抑制して年末年始商戦を迎えられるのかが、2025年へ向けてのポイントとなる」(東北・大規模事業者)などホール関係者から寄せられた現状と今後についてのコメントが紹介されている。

なお、今回の調査は9月12日から9月30日にかけて実施し、51企業より回答が得られた。


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