公益財団法人日本生産性本部の余暇創研は10月29日、東京都千代田区のビジョンセンター赤坂において「レジャー白書2024」の概要説明会を開催。それによると2023年のパチンコ参加人口は前年より110万人減少し660万人。2020年の710万人を下回り最低値を更新した。
市場規模は15.7兆円と前年比1.1兆円の増加。3年連続の横ばいを脱却し、プラスに転じている。また、参加率は6.8%(前年比マイナス1.3ポイント)、年間平均活動回数は31.2回(同マイナス0.7回)、年間平均費用は10万9000円(同プラス2万600円)、参加希望率は5.2%(同マイナス0.5ポイント)。参加率・年間平均活動回数・参加希望率が減った一方で、年間平均費用は大幅に増加している。
余暇関連市場規模は前年比13.4%増の71兆2140億円。コロナ禍に伴う行動制限の全面解除が行われたことにより、国内観光旅行をはじめとする外出を伴うレジャーが回復し、コロナ禍前の2019年比で98.5%の水準まで戻っている。なお、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」(4740万人)が前年より参加人口を660万人増やし、前年に続いて首位となった。
レジャー白書は、余暇活動調査等をもとに、我が国における余暇の実態を需給双方の視点から総合的・時系列的に分析・記録している唯一のもので、1977年の創刊以来通算48号目となる。