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セガサミーHD、2014年3月期第2四半期決算短信を発表 ~「中長期的ビジョン」では基幹事業の営業利益1000億円回復に、カジノ事業で上積み目指す

セガサミーホールディングスは11月1日、2014年3月期第2四半期の決算短信を発表した。また、同期の連結業績予想と決算値に上振れの差異が生じたと発表した。

遊技機販売において、パチンコ主力タイトルの販売時期を下期に変更したことから、販売台数が前年同期比で減少し、9月20日に同期累計期間の業績予想を下方修正したが、前年同期比での増収増益を達成している。決算値の上振れは、海外においてパッケージゲームソフト「ROMEⅡ」販売が予想以上に伸びたことによるもの。

連結経営成績(累計)は、売上高1622億900万円(対前年同四半期増減率プラス18.8%)、営業利益123億9800万円(同プラス57.1%)、経常利益142億6600万円(同プラス95.6%)、四半期純利益113億4800万円(同プラス192.9%)。

パチスロでは、銀座ブランドより2万5000台販売された「回胴黙示録カイジ3」が、前年同期比での増収増益に貢献。パチンコでは、サミーより「ぱちんこCRルーキーズ」1万2000台、タイヨーエレックより「CR秘密戦隊ゴレンジャー」5000台を販売した。

下期には、パチスロ、パチンコともに複数の主力タイトル投入を予定。通期では、パチスロで前期比27万台増、パチンコで前期比11万台増の販売を見込む。前期には販売台数シェアのトップをユニバーサルエンターテインメントに奪われていたが、今期にはトップシェア奪還を目指す。またパチンコでも、前期は5位の販売台数シェアであったが、中期的なトップシェア奪取を目指すとしている。

他のセグメントでは、アミューズメント機器で前年同期比で減収となり、損失を計上。アミューズメント施設では、既存店の売上が伸び悩んだ結果、前年同期比で減益となった。業績の伸びが目だっていたのがコンシューマ部門。スマホアプリとオンラインゲームによるデジタル事業の収益拡大により、前年同期比で増収となり、セグメント別の収益が黒字に転換した。

同社は5日に同期決算説明会の資料を公表した。このなかで「今後の取組」として、グループ全体の中長期的ビジョンが示された。今期計画では730億円となっている営業利益を中期で、2005年と2006年には達成していた1000億円へ回復させるとした。内訳は、遊技事業700億円、セガ200億円、その他グループ会社100円となる。

また、「更なる成長(アップサイド・ポテンシャル)」として、複合型リゾート・カジノ関連事業を挙げた。同事業ではすでに、国内ではフェニックス・シーガイア・リゾートを運営しており、また韓国において仁川と釜山で複合型リゾート施設の開発を行っている。仁川の施設は2017年、釜山は2016年開業予定。また本年6月に設立したセガサミークリエイションを、主にカジノ機器の開発・製造・販売に充てるとしている。同社第1弾タイトルの発売を2014年5月に発表する予定となっている。

[11月7日・日刊遊技情報]

セガサミーホールディングス株式会社

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