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全遊振、第1期10回例会を開催 ~道頓堀ホテルの「あったらいいな戦略」に学ぶ

全国遊技ビジネス振興会(全遊振)は25日、大阪市中央区道頓堀の道頓堀ホテルにおいて、第1期10回例会を開催。同ホテルを運営する株式会社王宮の専務取締役・橋本明元氏が講演と、全遊振会長の三井慶満氏、ベラジオコーポレーション代表取締役社長の垣内規利氏、王宮代表取締役の橋本正権氏が参加したパネルディスカッション、および懇親会を実施した。

講演で橋本専務は、「業界の常識を打ち破ろう!“あったらいいな戦略”から学ぶ」というテーマで、大阪の老舗ホテル「道頓堀ホテル」をV字回復させた施策について説明。ホテルの閑散期を無くすため、アジアからの旅行客にターゲットをしぼり、ターゲット層がホテルに「あったらいいな」と思う、無料国際電話や無料レンタサイクル、無料夜食サービスなどを実施した。

パネルディスカッションでは、各パネリストがそれぞれ、「業界の未来について」、「理念に基づいた戦略(各社の取り組みについて)」、「コアコンピタンス戦略(自社独自の強みづくり)」の3つを共通テーマに、自社の取り組みを紹介した。

三井氏は、自店が勝ち残っていくために、系列店を1000台クラス、600台クラス、300台クラスに分けてそれぞれにビジネスモデルを構築していること、またパチンコをしたことのない人でも来やすい「ガーデン」を備えた新店を出店準備中であることを明かした。また、アルバイト全員が競合店全店をまわって1店舗あたり1000円ずつ遊技することで気付きを自店に持ち帰る「いいねプロジェクト」を紹介した。

垣内氏は、ホール業界が新規顧客を獲得できない要因として、ホールとお客様の視点のズレ、および人材育成の遅れを指摘。価格競争からの脱却と新たな価値の創造が新規顧客獲得には必要だという考えを示した。グランドオープンで成功する要因として事前準備とスタッフへの時間の投資が重要であるとし、事前準備として6万件ものドアコールを行った事例を紹介。また、「目標を達成した人」と「達成すると決めている人」の行動は違うとしたうえで、スピードある改善を行うための「SMAP活動」や、半年ごとに目標設定を行いフィードバックを行う「ベラジオメソッド」を紹介した。

[11月28日・日刊遊技情報]

全国遊技ビジネス振興会