京都府遊技業協同組合(京遊協)と、同組合が母体となっている京遊連社会福祉基金は11月29日、京都市中京区堀川通二条城前のANAクラウンプラザホテル京都(旧・京都全日空ホテル)において、2013年寄附・助成金の贈呈式、および営業者・管理者等研修会を開催した。組合員約200人が参加した。
冒頭、主催者を代表し挨拶した白川鐘一理事長は、「寄附・助成金の贈呈式は今回で14回目。私たちが少しでも地域社会や社会的弱者とされる方々のお役に立てればと行っている。健常者も障がいを持つ方も一緒になって笑顔で生き生きと生活できる社会の実現に向け、ささやかではあるが、この寄附・助成金の贈呈を継続していきたい」と語った。
第1部の寄附・助成金の贈呈式では、京遊協から社会福祉法人京都身体障害者福祉センターに対し183万円、京遊連社会福祉基金からは京都市および京都府下の社会福祉団体計15団体に対し計936万円を贈呈。さらに本年12月から来年1月にかけて、京都新聞社会福祉事業団および全国車いす駅伝競走大会実行委員会など4団体に対して総額406万円を贈呈する予定であると報告された。これにより同財団発足以来の寄付金の累計額は7億7406万3000円となった。また京遊協青年部は、本年7月19日に開催したチャリティーゴルフの収益金をもとに3つの社会福祉団体に75万500円を寄贈した。
第2部の研修会では、「夜回り先生」として知られる水谷青少年問題研究所の水谷修氏が、「あした笑顔になあれ~夜回り先生からのメッセージ~」をテーマに講演。つづいて京都府警察本部生活安全部生活安全企画課の河野靖之課長補佐が「ぱちんこ営業の健全化に向けて」と題した行政講話を行った。
河野課長補佐は、パチンコ業界が“原点回帰”するうえで重要な課題として「広告宣伝の健全化」、「不正改造事犯の絶無」、「賞品の品揃えと適正な提供」、「賞品の買い取り事犯の問題」、「遊技機の適正な管理の徹底」の5点を挙げた。なかでも特に「賞品の買い取り事犯の問題」については、「賞品の買い取り、買い取らせの規制は、ぱちんこ営業の根幹となる規制であり、賭博と一線を画すためにも絶対に守らなければならない。これを守らなければ健全な大衆娯楽とは程遠いものとなってしまう」などと語った。世間で話題となった食品の虚偽表示問題について触れて、「虚偽表示を行った理由や背景はさまざまだが、その本質は、これくらいだったら大丈夫だろう、ばれないだろう、というところがあると思う。この問題を他山の石として、業界をグレーではない、限りなくホワイトに近づける取り組みを行って、京都から全国に向けて発信して欲しい」と呼びかけた。
[12月6日・日刊遊技情報]