フィールズは20日、2016年4月27日付に公表した2017年3月期(連結)の業績予想を修正したと発表した。今回の修正では、売上高を大幅に下方修正。さらに営業利益、経常利益、純利益がすべて赤字に転落した。
主な修正理由として、当初は複数の提携メーカーの総販売元として商品ラインナップを拡充し、通期で遊技台数約35万台の販売を計画。パチンコ機に関しては、新基準機に対する需要などで活発に推移しており、年末の大型タイトルも順調な販売となった。しかしここ数年の遊技機における相次ぐ規制やそれに伴う新基準機への移行で市場は依然縮小傾向にあり、特に第4四半期以降の一部タイトルについて需要低下の影響を受けたためとしている。
また当下半期から本格的に共同事業が開始し、4機種の販売を計画していたミズホの遊技機についても、現時点で販売時期の合意形成に至っていない。そのため当期内での販売が困難となる見込み。合わせて当下半期に販売を予定していた2機種についても、商品力強化の目的で販売を次期に変更するとした。結果、同社の通期販売台数は約23万台になるとしている。
さらに遊技機事業以外でも、IP(知的財産)の育成や事業化に向けた取り組みにおいて、一部のゲーム分野で会員数拡大にむけた施策が予定通りの成果を得られず、映像・開発受託関連子会社の業績が期初計画に対して未達となっていることも営業利益が下振れした要因になったとした。
修正後の2017年3月期(連結)の業績予想は、売上高730億円(前回予想からの増減額マイナス420億円)、営業損失65億円(同マイナス85億円)、経常損失75億円(同マイナス95億円)、当期純損失85億円(同マイナス95億円)で、1株あたりの純損失256円15銭(前回予想30円14銭)となった。なお期末配当(予想)については、1株あたり25円からの変更は行わないとしている。
[2017年1月24日・日刊遊技情報]