全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)は19日、東京都港区新橋の第一ホテル東京において全国理事会を開催。理事会後に定例記者会見を行った。
理事会の冒頭で挨拶に立った阿部恭久理事長は、「依存問題への対応は業界における最優先課題。ホール内のアドバイザーなどの取り組みは全日遊連単独ではなく、業界全体の総意として取り組む」と説明した。
会見でも、依存問題等の対策を目的として設置された「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」について重点的に報告が行われた。4月24日より東京会場を皮切りに実施されている「アドバイザー向け講習会」について阿部理事長は、「依存問題対策の必要性を学んでもらうことで、共通意識を持っていただきたい」と説明。ただし受講人数にも限りがあるためDVD講座も視野に入れており、その場合は理解力を確認するためのテスト的な対策も検討中だとしている。
続いてリカバリーサポート・ネットワークが2016年度の活動概要を報告。2016年1月1日から12月31日までの相談件数は2502件(前年比465件減)で、西村直之代表は「昨年は諸問題の対応に追われていたということもあり、相談件数は少なかった」としながらも、「今年に入りポスターの消費率が上昇。2月の相談件数は400件を超え、過去最高を記録している」と説明した。
そのほかホール業界全体の2016年における社会貢献、社会還元活動の実施調査結果も公表され、2016年の社会貢献総額は16億9723万5537円(前年比プラス1億8292万195円)となった。調査結果について全日本社会貢献団体機構の榊原光裕専務理事は「業界は昨年厳しい状況の中にありながら、過去10年間で東日本大震災が起きた2011年を除き2番目の高額拠出金額となった。災害で困っている人へいち早く支援をしなくてはいけないという機運が業界に根差してきており、熊本地震の災害発生直後での活動にも表れた」と話した。
(4月24日・日刊遊技情報)
全日本遊技事業協同組合連合会
リカバリーサポート・ネットワーク