パチンコチェーンストア協会(PCSA)は5月26日、東京都千代田区のTKPガーデンシティPREMIUM神保町において第16期定時社員総会および第60回PCSA経営勉強会を開催した。
総会では第15期事業・決算報告のほか任期満了に伴う役員改選が行われ、夢コーポレーションの加藤英則氏が6年ぶり3回目の理事長に就任。挨拶に立った加藤新代表理事は「経営者の使命というのは企業を永続させること。いま業界は参加人口が減り経費も高く収益が半減している状態だが、これらを改善して皆さんの収益改善に取り組んでいきたい。ファン人口の回復、高額化レジャーの歯止め、遊技環境の改善、玉単価を落とすことは早急に取り組むべき課題」と抱負を述べた。また警察庁生活安全局保安課の津村優介課長補佐が行政講話の中で、「依存防止対策に重点を置いた取組み」「より一層の健全化営業の推進」の2点について要請。スピード感のある適切な対応を求めた。
恒例の第12回PCSA学生懸賞アイディア・エッセイ表彰式では、13点の応募の中から最優秀賞2点、優秀賞3点を表彰。最優秀賞に輝いたのは立命館大学文学部日本文学研究学域3年の新井静さんと都留文科大学文学部比較文化学科4年の龍澤史奈さんの作品で、2人は独自の視点から「パチンコホールのエンベデッド化(埋め込み)」「新しい働き方」を提案。受賞者には賞金と表彰状のほかに副賞として、ダイナムの特例子会社で働く障がい者が制作した「さをり織り」の織物が贈られた。
経営勉強会では「今後のパチンコ遊技機」をテーマに、日工組の渡辺圭市技術担当理事が講演。依存問題対策のひとつとして、「データを機歴管理センターに送れる形にすることで随時確認が可能となり過度に射幸性が上がることを防止し、適正な運用も確認できる。また不正対策として磁石がつかない玉、共通部品を使うことでコスト削減にも貢献できる」としながらも、特許の問題などを含めた様々な課題をクリアする必要があると語った。
[2017年6月6日・日刊遊技情報]