遊技機販売等、パチンコ関連事業を行なうケイビーカンパニー株式会社(大阪市浪速区)の代表取締役・北島万乗氏が代表を務める「遊技法策定を検討する若手の会」の発起会が7月28日金曜、大阪府大阪市中央区の難波御堂筋ビルで開催された。
当日は事前に同会が案内を送っていた関西圏のホール・遊技機メーカー・販社等の業界関係者やメディアを含めた60人ほどが参加した。
会の冒頭で一般社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表の田中紀子氏が、「現在の遊技依存症についての考察」をテーマに講演。依存症やその定義についての説明に加え、依存症問題についてパチンコ業界がスケープゴートにされやすい現状、公表されている規則改正案が依存症問題解決に寄与しない点等についての解説を行なった。
次いで北島氏が「なぜ、今遊技法成立を目指さなければならないのか」をテーマに、当会の趣旨と今後の活動について語った。「遊技法策定を検討する若手の会」の趣旨は、「現在からパチンコ発祥までの歴史を振り返り今までの業界としての試みを鑑みながら新しい遊技法という枠組みを策定するための業界若手の知識向上及び、それに付随する国民世論の調査を目的とする(原文のママ)」とし、今後の活動については、①年に数回の勉強会開催②遊技法法案骨子の作成とロビー活動③旧来の依存症対策と異なる取り組みとして遊技法策定&依存症対策リストバンドの作成及び使用方法の普及活動④ゲーミングとしてのパチンコスロットの面白さを世界にアピールする⑤依存症実態調査及び世論の実態調査⑥射幸性という言葉と人類の射幸性に関する考察の6点を挙げている。
当会には、北島氏のほかに株式会社広拓・代表取締役の松浦拓也氏、株式会社日本医療機器開発機構・取締役COO虞都韻氏が賛同人として名を連ねる。北島氏によると、当会はNPO法人としての設立を目指しており、既に業界関係者等で理事10人は確保できているという。
なお、当日の参加者には当会のロゴマークが印刷されたTシャツが配布された。
[2017年8月1日・日刊遊技情報]