ユニバーサルエンターテインメントは8月30日、元取締役会長の岡田和生氏らの不正資金流出疑義に関して、特別調査委員会が提出した最終調査報告書を公表した。
調査では、「香港法人のTRA社から、貸金債権回収と美術品代金の支払いという個人的用途の資金として第三者に対し約20億円の貸付」「TRA社から岡田氏個人の利益を図る目的で約2億円におよぶ小切手の振出し」「ユニバーサル韓国による担保の提供」の3点すべてで、岡田元会長が主導して行った不正行為だと判断。岡田氏が定められた社内手続を経ずに不正行為を主導して行ったことは明らかとし、「自己の個人的な利益を図っているものであり、公私混同も甚だしく、上場企業の取締役として当然有すべき倫理観が乏しかった」と報告している。
同社は、岡田元会長と不正に加担した当時の取締役管理本部長に対して然るべき措置を検討。なお、今回の特別調査委員会による調査結果の今期業績への影響はないとしている。また同社では、岡田元会長が当時の取締役管理本部長の自宅を訪れ、恫喝および威迫した事実も把握したとしている。
[2017年9月5日・日刊遊技情報]