平和は14日、北海道北広島市に対して統合型リゾート(IR)開発の提案を行ったことを発表した。
同社では、2016年12月にIR推進法が施行されたことを受けて、IR事業進出を検討。その結果、自然豊かで多様な文化を誇る北海道の北広島市に対して、同社の子会社・PGMホールディングスが保有する広大な「札幌北広島ゴルフ倶楽部」を活用したIR事業の計画を提案した。
事業対象地となる「札幌北広島ゴルフ倶楽部」は、約280万平方メートルの敷地に54ホールを有するゴルフ場。国内外から年間5400万人の観光客が訪れる北海道において、鉄道、道路の中心地である札幌駅から電車で約15分、空の玄関口の新千歳空港からも近く、非常にアクセスの良い場所に立地する。また敷地内にはMICE(国際会議等のビジネスイベント)や宿泊、レクリエーション、カジノといった施設に加えて、観光客や地元客に提供できる様々な施設を整備することで、自然、芸術、スポーツを融合した世界に類を見ないIR実現を目指す。
計画される主な施設は、約5000人収容可能な国内最大級のMICE施設、2000室規模の宿泊施設、自然環境を生かした屋外劇場及びランドアートミュージアム、メジャーな国際大会を誘致できるゴルフ場、モーグルなどウィンタースポーツ施設、北海道特有のアイヌ文化や食文化を生かしたレクリエーション施設、白銀の雪を楽しめる温泉施設など。
想定する事業規模の初期投資額は約2000億円。同社では今後IR実施法案の作成・審議状況を見つつ、同時に「オープン・コンソーシアム」として開かれた形で関連事業者が参画できる共同事業体を形成。国内外の関連事業者及び国外の大手IRオペレーターとも協議を進め、IRの実現に努めていくとした。
[2017年12月18日・日刊遊技情報]