茨城県土浦市の『ジュピター707土浦店』が2022年4月26日(火)にグランドオープンしている。
同店はJR常磐線「土浦駅」から北西方面へ3キロほど離れた場所に位置していて、元『タイタニック』というパチンコホール跡地への出店だった。ちなみに前店は338台ほどの小規模ホール。更に(真っ赤で丸みを帯びた)外観が特徴的だったことでも知られていた店舗だ。
一方で新店の屋号には「707」と付いていたことから、だいぶ増床してオープンすることが予想されたところ。加えて旧建物の形状を考慮すると、(一旦更地にして)完全新規でのグランドオープンも考えられたものである。
こうした背景もあって『ジュピター707土浦店』の動向に注目していた業界関係者も少なくなかったことだろう。結果的に、本件は「居抜き出店」ではなく「建て直しによる新築出店」と相成っている。パチンコ機461台・パチスロ機246台という構成で、総設置台数は屋号通り707台だった。
オープン初日となる4月26日(火)の12時頃に視察すると、むろん前店の面影は微塵も見られない。文字通り大型パチンコホールへと生まれ変わっていた。なお、パチスロコーナーでは円形島を多用しつつ、壁面に大型ディスプレイが備えられているなど派手目な装飾が目に付く。この辺りはグランドオープンの高揚感をより一層高めているように感じられたもの。
ただしその一方で、パチンココーナーは白を基調とした直線島等によりオーソドックスな造り。非常にシンプルですっきりとした印象だったが、ややもすると少し装飾に乏しいと感じた人も居るかもしれない。これらは個人的な好みの問題といったところか。また(パチスロも含む)全台で各台計数機を採用していたことも、見た目のインパクトに若干影響を与えていたように感じた点を付記しておきたい。
いずれにせよ、パチスロコーナーはほぼ満席でスタートするなど、初日の店内は十分な活況を呈していた。駐車場が満車状態となっていたこともありパチンココーナーでは若干空席が散見するも、まずは順調な船出と評してよいだろう。
なお、経営企業であるジュピターグループにおいては、これで運営ホール数が6軒目となった。茨城県内では『パーラージュピター石下店』と『ジュピター千代田店』に次ぐ3店舗目だ。パチンコ業界全体が苦境に喘ぐ中で、大手チェーン以外での新築出店ニュースは特に嬉しいもの。是非とも市場全体を盛り上げていただきたいところである。
そして、競合店舗との集客競争はむろんこれからが本番。半径5キロ圏内には『ダイナム茨城土浦店』や『マルハン土浦店』といったナショナルチェーンの経営ホールに加えて、『レイト荒川沖』などの強豪店舗も点在しているエリアである。
その近隣には2021年8月にグランドオープンした巨艦ホール『デルパラ1つくば南』も鎮座。更に南下すると、『ジュピター707土浦店』から10キロほど離れた場所に『ニラクひたち野うしく店』も店舗を構えている。こちらは本年2月に居抜き出店を果たしたばかりの新店だ。
このように土浦市の近郊では1年間に3軒もの出店が続いており、新たなパチンコ激戦区と言っても過言ではないだろう。引き続き注目していきたいエリアである。
非人間的な遊技、要らない。以上
タイタニックの建屋は独特で居抜きには向かないから群馬にあるタイタニックの建屋も解体され今は更地。