競合企業同士のＭ＆Ａは珍しいケース、仙台市のパチンコ店『パラディソ長町南店』が５月２２日を以って閉店に

宮城県仙台市の太白区にて営業してきたパチンコホール『パラディソ長町南店』が２０２２年５月２２日の営業を以って閉店する。ちなみに経営企業の「扇屋商事」グループは宮城県にて１８店舗を運営しており、同県を代表するパチンコ企業の一つと評してよいだろう。昨年１１月に『パラディソ古川店』を閉店していて、コロナ禍以降の店舗閉鎖は２軒目となっている。

『パラディソ長町南店』は仙台地下鉄「長町南駅」から徒歩８分ほどの場所に位置しており、総設置台数は５５６台の中規模ホールであった。半径３キロ圏内には『ベガスベガス仙台南店』や『ウイングあすと長町店』といった巨艦ホールも点在しているエリアだ。

そんな中で先日、同住所にて遊技産業健全化推進機構のホームページに『メルヘンワールド長町南店』が登録されたばかりだった。そのため一旦閉店した上で、屋号変更を伴うグランドオープンとなる見込み。優良法人同士のＭ＆Ａ案件ということで注目されていたものである。

なお、メルヘンワールドの屋号でお馴染みの「カツヨシ商事」グループでは、東北エリアを中心に１３軒のホールを運営してきた。仙台や石巻、遠田郡といった地域では「扇屋商事」グループとも競合関係にあるだけに、こうした動きを見せるのは比較的珍しいケースといえよう。