岐阜県を中心にパチンコホールを店舗展開する喜久家グループ(本社・岐阜県岐阜市)が、大阪府堺市にて営業していた『ゴールド・ヒル大野芝店』と『HALULU』の2店舗をグループ化したことが明らかになったのは2022年11月のこと。東海地区の有力チェーンが大阪に進出するということで大きな話題となったものである。
その後、『HALULU』は10日間ほどの改装休業を経て、昨年2月10日に『キクヤ堺北店』として再スタート。一方、『ゴールド・ヒル大野芝店』については、昨年1月15日の営業を以って一旦閉店となり、建て替えに着手。そしてこの度、『キクヤ堺本店』として4月27日(土)にグランドオープンを果たしている。
場所は、南海高野線「初芝駅」から1.5キロほど南西へ進んだ国道310号線沿い。住所は大阪府堺市中区大野芝町601-1。
外壁の一部がコロッセオのファサードのようになっていて、パッと見ではパチンコホールには見えないだろう。
遊技機の総設置台数は1515台で、喜久家グループの運営店舗の中で最大の規模となる。設置構成は4円パチンコが480台、1円パチンコが80台、1000円46枚パチスロが872台、1000円178枚がパチスロ83台と、パチスロ比率を高めた構成が大きな特徴となっている。
店内は天井が高く、カジノのような落ち着いた内装で統一。また、1円パチンコの1ボックス(40台)を除いた残りのエリアは加熱式たばこプレイエリアとなっている。加えて、喫煙室3カ所、一人用の喫煙ブースが3機用意されていて、喫煙者への配慮は万全だ。
オープン初日の16時頃に視察すると、店内は大盛況。パチンココーナーはもちろん、トータル955台を擁するパチスロコーナーもほぼ満席と、最高のスタートと評せるだろう。
同店の周辺は1000台オーバーの巨艦ホールが林立するエリア。その中で特に対抗心を燃やしていると感じたのは地域一番店の『HYPER ARROW美原店』だ。今月24日にはパチスロ増台のリニューアルを行ったほか、「対抗 負けられない戦いがここにある」というメッセージで『キクヤ堺本店』への徹底抗戦の姿勢をダイレクトにアピールしていた。
『123+N松原店』や『マルハンメガシティ羽曳野』もこれに合わせてリニューアルを行うなど、『キクヤ堺本店』のグランドオープンを機に市場全体が盛り上がっている印象を受けた。
今後、堺エリアの勢力図が書き換えられることになるのか。改めて視察してみたい。