今や日常生活において「ほとんど現金を使わない」という人も珍しくないことだろう。そんな中で「現金しか使えない」場所はもはやパチンコ店くらいと言っても過言ではないかもしれない。
むろんパチンコ業界においてもキャッシュレス化へ向けた取り組みは喫緊の課題となっている。しかしながら手数料の問題を始めとして(依存症対策もセットで考える必要があるなど)クリアすべき課題が山積していることもまた事実だ。
なお、仮にパチンコ業界にも「キャッシュレスシステム」が導入されたとして、「現金が使えなくなる」ことは考えにくい。つまり現金とキャッシュレスの併用から始まるのが現実的な落としどころとなるはず。
こうした背景を踏まえると、パチンコホールの標準設備として「紙幣搬送システム」が必要不可欠な状況はまだまだ続く。そう考えるのが妥当だろう。そんな中で業界大手の株式会社エース電研では、同社の基幹製品である紙幣搬送機『ビルストリーム』をバージョンアップ。新たに『ビルストリームS』として本年から販売を開始している。
空気の力を活かした信頼の紙幣搬送システム、『ビルストリームS』では更にエラージャム率を大幅に低減した
ちなみに『ビルストリーム』は「大切な紙幣を大切に運ぶ」という基本命題に応えるため、とにかく搬送品質にこだわった製品となっている。独自に開発した「ビュレット」という搬送補助部品を空気の力で射出することで、紙幣を金庫までスムーズに運ぶことが可能となった。
安定した高速搬送で、もちろん紙幣を傷めることもない。また「紙幣づまり」といったトラブルが起きにくい点も現場スタッフにとっては非常に有難いポイントだろう。今回バージョンアップした『ビルストリームS』では更にエラージャム率が大幅に低減しており、信頼性には絶対の自信を持っているようだ。
島形状や柱の位置に合わせて搬送路は自由自在、『ビルストリームS』では設置における柔軟性が更に高まった
こうした安定性に加えて、多彩な「島レイアウト」に対応する柔軟性も大きな魅力だ。島形状や柱の位置に合わせて、搬送路を自由自在に組むことが可能となっている。「P/S抱き合わせ島」や「R島」はもちろんのこと、「柱島」でも1搬送システムで事足りるため金庫の数も必要最小限で済む。
また、バージョンアップした『ビルストリームS』では紙幣の受け入れ方法を単純化することにより、金庫サイズのコンパクト化を実現している。
※下記のイメージ写真は、左側が小さくなった新製品の金庫
こうしたコンパクト化とともに「金庫カバー」にも工夫を凝らしたことで、設置における柔軟性が更に高まっていることも『ビルストリームS』の大きな特徴だ。これによって今まで設置の難しかった箇所でも対応が可能になったという。
紙幣回収作業にかかる労力を大幅に軽減、『ビルストリームS』で安全・正確・省力化を図る
最後に「安全・正確・省力化」をキーワードとした集合搬送・事務所搬送システムも『ビルストリーム』を語る上で欠かせない魅力だ。ホール内での紙幣回収作業がなくなることは現場スタッフの安全面に直結する。また、各島の紙幣を1台の事務所金庫へと集約出来る点は、紙幣回収作業にかかる労力を大幅に軽減することだろう。
2012年11月にリリースされたエース電研の紙幣搬送機『ビルストリーム』は非常に多くのパチンコホールに導入されており、その品質は折り紙付き。「安定性」と「柔軟性」の両面から高い評価を得ている。
そんな同社における基幹製品がこの度、12年ぶりのバージョンアップを果たした。将来的なキャッシュレス化を睨みつつも、大切な現金を大切に扱う姿勢はいつの時代も重要である。
『ビルストリーム』製品紹介ページ
https://www.ace-denken.com/products/billstream.html