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日遊協、第2回定例理事会を開催 ~「健全化勉強会」の概要を説明

日本遊技関連事業協会(日遊協)は16日、東京都中央区新川の日遊協本部で第2回定例理事会を開催した。理事会では、6年11カ月間にわたり専務理事を務めた篠原弘志氏が8月1日より特別参与となり、後任として元中部管区警察局長で、現在常務理事を務める堀内文隆氏を充てることを承認した。

理事会後に開かれた記者会見では、日遊協が今月6日に東京で実施した「健全化勉強会」について記者から質問があり、篠原氏が概要の説明を行った。日遊協は、当局より指摘のあった「一般入賞口に入賞する遊技機への是正について」をテーマに、協会員ら約210人を招いて勉強会を行っているが、その内容については公表されていなかった。この勉強会で講師役を務めた篠原専務理事は、「具体的な数値を提示してホールの自助努力を促すもの。日遊協が各関係方面と意見交換を行った上で、自主判断により開催した。一時的な対応であり、長期的なものではない。機構の通報猶予期限が終わるのは11月末となっており、各組織と具体的な数値について調整していては間に合わないと判断して、見切りでもいいので実施した。数字が勝手にひとり歩きして『基準』となっても構わない」と説明。当局による釘に対する業界への要請については、「是正するのは当然だが、当面の問題と長期的な問題は別であり、段取りを考えてほしかった」と苦言を呈した。同勉強会は、協会員を主な対象として、日遊協の各支部において全8回の開催を予定する。内容については今後も非公開とする方針としている。

6月23日に全日遊連から提示された「新基準に該当しない遊技機の取扱いについて」の基本方針案に対しては、庄司孝輝会長が「目標設定には同意できるが、実効性については疑問が残る」との認識を示したうえで、今月27日に予定されている6団体会議で議論したい意向を明かした。

新たに専務理事に就任する堀内氏は抱負として、「短期的利益だけを見るのではなく改めるべき事柄はいろいろとある。業界発展のためには、安くおもしろい機械をつくってファンを増やすことが長期的利益につながるのではないか。グレーな部分もいろいろとあり、それをいかに白く透明にするかが課題」と述べた。

篠原氏は現職を離れるにあたって、「6年11カ月の任期の間に実行できたのは、自分の考えたことの1割程度。なかなか難しかったと思っている。悪口をいろいろと言ってはいたが、好きな業界だった。欠点もあるが、活気のある業界なので、がんばってほしい」と挨拶した。

[2015年7月21日・日刊遊技情報]

日本遊技関連事業協会(日遊協)

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