全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)は3日、日本遊技機工業組合(日工組)に対して「遊技機の重量及び筐体形状等の制限について(要望)」と題する要望書を出した。
要望書の中で、昨今のパチンコ遊技機の筐体の大型化はメーカー開発陣が遊技客に遊技を楽しんでもらうための趣向を凝らした結果だと理解を示す一方で、「梱包資材を含めると優に60キロを超える一部の遊技機の重量は、ホールへの運搬・納品設置作業に支障を来すほか、過剰労働や人件費の高騰化を招く大きな要因ともなる」と指摘。
またパチンコ台の重量化が原因で大手運送会社のヤマト運輸が事実上、遊技機の運搬を停止。その他の大手運送会社も追随する虞があることから、遊技機運搬そのものが危機に晒されている状況だとした。さらに過剰な重量は島設備へ深刻な影響を及ぼす危険性があり、場合によっては島設備の倒壊や大きくせり出した筐体に遊技客が衝突して、怪我を負うケースなども想定されるとした上で、今後は遊技機の重量および筐体形状の制限をするなど、一定のルールの策定を検討するよう強く要望した。
[2017年8月8日・日刊遊技情報]