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日遊協、警察庁保安課の小堀課長による行政講話を公表(全文掲載)

日本遊技関連事業協会(日遊協)は18日、東京都新宿区のハイアット・リージェンシー東京において第31回通常総会を開催。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を徹底して開催された今総会は、警察庁生活安全局保安課の小堀龍一郎課長による講話についても事前に送付された書面を総会会場で配布するという形が取られた。

講話では、新型コロナウイルス感染症への業界の対応や同感染症が業界に与えた影響、旧規則機の撤去に係る経過措置期間を1年延長に至った経緯や目的、そしてぱちんこへの依存問題などについて触れられている。

その中で小堀課長は、緊急事態宣言や休業要請が出されていない段階から、日遊協加盟企業をはじめとした複数の企業が、感染拡大防止という社会的要請を敏感に感じ取り、自発的に臨時休業を始めたことなどについて「こうした多くの方々の社会的責任に対する率先的かつ真摯な対応について、改めて敬意を表したい」とした。

また、依存問題に関しては「自己申告・家族申告プログラム」における本人の同意のない家族申告による入店制限の導入について、各営業所において切実な家族からの願いに対し誠意をもった対応がなされるよう、更なる普及・充実を要請した。

以下、講話の全文を掲載する。

※ ※ ※

警察庁生活安全局保安課 課長 小堀 龍一郎

皆様方には、平素から警察行政の各般にわたり深い御理解と御協力を賜っているところであり、この場をお借りして御礼申し上げます。

本年1月に保安課長に着任し、貴協会の総会で皆様とお会いできるのを楽しみにしていましたが、残念ながらそれが叶わず、書面にてご挨拶を申し上げます。

今般の新型コロナウイルス感染症は、全世界に拡大し、多大な影響を与えましたが、ぱちんこ業界の皆様におかれましても、一個人として、また、一事業者として、今なお大変厳しい状況に置かれているものと思います。

業界では先般、医療関係者に監修をいただき、感染予防のためのガイドラインを策定しました。これまでぱちんこ店では、クラスターが発生したという事実は聞いていませんが、万が一にでもそのような事態にならないよう、遊技客間の距離の確保、若しくは透明ビニールシート等による遮蔽、必要に応じた県外居住者の入場規制や混雑緩和のための稼働台数制限など、厳しい内容が盛り込まれています。既に全ての都道府県において休業要請が解除されましたが、ぱちんこホールの皆様におかれましては、是非、このガイドラインに沿って、あるいはそれ以上の工夫をして、お客と従業員の方々、そしてそのご家族の健康・命を守っていただきたいと思います。また、製造業者、販売業者等の皆様におかれましても、それぞれの業務に応じた感染症防止対策に万全を期していただき、心身ともに健康な状態を保って、この危機を乗り切っていただきたいと心から願っています。

本日は、せっかくの機会ですので、ここ数か月で業界に起こったことと、これからのことについて、多少お話をさせていただきます。


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