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【パチンコ経営企業分析】民事再生適用を申請した「ガイア」グループ、先週の集計で資産価値額が全国平均を下回っていた

株式会社ガイアが10月30日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請したことは既報の通り。今回はその「ガイア」グループのデータについて見ていきたい。

まずは、店舗数及び台数推移を2020年1月から見ていく。

年月 営業店舗数 設置台数
全体 パチンコ スロット
差分 台数 差分 台数 差分 台数 差分
2020年1月 146 - 99,042 - 49,387 - 49,655 -
2021年1月 131 ▲15 86,783 ▲12,259 43,064 ▲6,323 43,719 ▲5,936
2022年1月 106 ▲25 72,769 ▲14,014 35,786 ▲,7278 36,983 ▲6,736
2023年1月 100 ▲6 67,971 ▲4,798 33,376 ▲2,410 34,595 ▲2,388
2023年10月 83 ▲17 56,680 ▲11,291 27,705 ▲5,671 28,975 ▲5,620

このように2022年から2023年にかけて減少スピードは緩やかになったものの、2023年に入り再び減少スピードが加速されていた。

その結果、2020年1月と直近データを比較すると、店舗数は63店舗、台数は4万2362台の減少となり、ともに40%以上の大幅な減少となっていた。

次に、新台導入評価について見ていく。

期間 新台導入評価
「S」ランク店舗数 「A」ランク店舗数
パチンコ パチスロ パチンコ パチスロ
2019年8月~2020年1月 25 11 29 22
2020年2月~2020年7月 16 9 8 9
2020年8月~2021年1月 13 7 15 4
2021年2月~2021年7月 12 1 15 8
2021年8月~2022年1月 14 2 16 11
2022年2月~2022年7月 14 7 13 10
2022年8月~2023年1月 24 14 12 16
2023年2月~2023年7月 7 10 9 7
2023年4月~2023年9月 4 7 9 5

このように新台導入評価に関しては、2022年後半以降に新台導入頻度が増加に転じるも、2023年前半から再び減少傾向に。店舗数が減少していたことも一因だと思われるが、全体的に新台導入頻度が低下していることが見て取れる。

続いて資産価値額の推移を見ていく。

年月 資産価値額
パチンコ スロット
ガイア 全国平均 ガイア 全国平均
2023年1月 268,871 202,124 460,779 421,307
2023年2月 231,293 182,630 452,653 419,814
2023年3月 221,378 183,046 476,046 435,449
2023年4月 181,662 153,280 531,397 465,101
2023年5月 186,292 154,574 496,537 456,986
2023年6月 190,852 163,440 463,306 430,675
2023年7月 173,960 157,949 399,145 372,548
2023年8月 146,444 128,697 401,998 379,060
2023年9月 129,467 119,529 332,876 321,572
2023年10月 110,766 115,076 172,855 198,542

※2023年10月は先週時点の集計データ

このように、2023年9月までは平均値を上回っていたのだが、直近の集計データでは全国平均を下回っていた。

先々週から先週にかけてパチンコにおいて中古取引額が最も高い「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.」が264台撤去されていたが、この影響もあったのだろう。

さて、この先どのようになっていくのだろうか、引き続き注視していきたい。


コメント:9件 コメントを書く

  1. ガイアはまぁアレだけど、元か現かファン達に閉店情報でここまで歓喜される業界ってそう無いよ…
    メーカーも悪いが、ただファンから搾取して利益を確保する最も簡単な方法を選んだホールの自業自得なんだけどさ。
    ここ見てる人間はほぼこの業界の客だったんだよな…

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  2. こんなに客からむしり取っておいて1000億も負債ってどんだけ経営下手なんだよ

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