【パチンコ経営企業分析】「マイジャグラーⅤ」が検定切れになった影響でパチスロ平均資産価値額は今年最低値を更新　～直近３カ月における中古取引額上位機種の状況

現在、パチンコを含め最も高い中古取引額を付けている「ゴーゴージャグラー３」

今回はパチンコ・パチスロごとに中古取引額が高い機種について見ていく。

まずはパチンコ。２０２３年１０月までのパチンコ全体の資産価値額は下表の通り。

このように８月以降急激に資産価値額が減少していたが、１０月末時点の集計では今年２番目に低い値であったものの、９月よりかは若干増加していた。

それでは機種別に見ていくとどうなるだろう。

直近３カ月間（２０２３年８月～１０月）における、中古取引額上位５機種は下表の通り。

このように「Ｐ　Ｒｅ：ゼロから始める異世界生活　鬼がかりｖｅｒ．」が、１０月末時点でも唯一の取引額１００万円を超え首位を維持していた。また、その取引額も９月末より増加しており、同機種の人気の高さがうかがえる。

一方、先月取引額は約１００万円で２位だった「スマートぱちんこ　ソードアート・オンライン」だが、１０月末時点でもトップ５は維持していたものの取引額は９月末と比較すると大幅に減少していた。それでも、直近の集計において設置台数は「ｅ花の慶次　裂　一刀両断」に次いでスマパチの中で２番目に多いので、ここからさらに減少することなく維持してほしいもの。

次にパチスロを見ていく。

まずは、今年におけるパチスロ全体の資産価値額を下表に記していく。

このように、１０月はこれまで取引額１００万円以上を維持していた「マイジャグラーⅤ」が検定切れになった影響で今年最低値を更新している。

それでは機種別に見たらどうだろう。直近３カ月間（２０２３年８月～１０月）における、中古取引額上位５機種は下表通りとなった。

このように、「マイジャグラーⅤ」は前述したように検定切れのため姿を消したが、それ以外の上位機種においても軒並み取引額が減少していた。つまり１０月度における資産価値額の減少は、「マイジャグラーⅤ」だけでなくそれ以外の機種の取引額が減少した結果と言えよう。

直近の集計データではパチンコもパチスロも取引額は若干の増加傾向にあるが、どこまで活発化されるだろうか。