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【パチンコ経営企業分析】パチンコの新台導入台数は前年比で減少、パチスロへの注力目立つ ~「善都グループ」の店舗数・台数推移

今回は愛知県豊田市に本社を構える「善都グループ」の店舗数・台数推移をみていきたい。

「善都グループ」は現在、愛知県と岐阜県にて計25店舗のパチンコホールを運営しているが、2023年末と2022年末における店舗数・台数比較をすると下表の通りとなる。

善都グループ店舗数推移
23/12 22/12 差分 増加 減少
店舗数 25 23 +2 2 0

※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む

善都グループ設置台数推移
2023年 2022年 差分 比率
P通常貸玉 8,395 9,220 ▲825 91.1%
P低貸玉 4,742 3,872 +870 122.5%
S通常貸玉 8,394 7,362 +1,032 114.0%
S低貸玉 541 361 +180 149.9%
全体 22,072 20,815 +1,257 106.0%

※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値

昨年7月に『ZENT梅坪店』と、スマート遊技機専門店の『QUICK7大須店』をグランドオープンしたため、店舗数はこの1年で2店舗増加している。

設置台数においてはパチンコ通常貸玉以外は2022年12月よりも増加。2022年12月時点で通常貸玉パチンコと通常貸玉パチスロは約2000台の設置台数差があったものの、2023年12月時点ではほぼ同数になっており、同グループもパチスロに注力した1年であったといえよう。

続いて新台(※)の導入状況を見ていく。

同グループの『ZENT名古屋北店』は全国で2番目に新台導入台数が多い店舗であるように、新台を積極的に導入するスタイルであるが、2022年と比較すると設置台数の増減と比例するように、パチンコの新台導入台数は減少していた。

善都グループ新台導入推移
2023年 2022年 差分
パチンコ 8,336 9,265 ▲929
パチスロ 5,991 5,964 +27
全体 14,327 15,229 ▲902

※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする

これは直近(2023年7月~2023年12月の6カ月間の評価)および前年(2022年7月~2022年12月の6カ月間の評価)の新台導入評価を比較しても一目瞭然であった。前述した『ZENT名古屋北店』はパチンコ・パチスロともに「S」ランクであり、パチスロの「S」ランク店舗数は1店舗増えたのにもかかわらず、パチンコの「S」ランク店舗は1年間で激減していた。

善都グループ新台導入評価
パチンコ パチスロ
2023年 2 3 11 6
2022年 9 3 10 3

最後に、資産価値額を見ていく。

パチンコ・パチスロともに平均値をはるかに上回っているが、平均値との差分はパチスロのほうがその差は大きかった。

2023年善都グループ資産価値
パチンコ パチスロ
善都グループ 239,920 377,051
平均 191,375 283,983
差分 +48,545 +93,068

2022年12月と2023年12月の数値を比較していくと、パチスロを中心に戦略を組み立てていったのがはっきりと見て取れた「善都グループ」であった。


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