【パチンコ経営企業分析】パチスロの新台導入評価「Ｓ」ランクの増加が顕著に　～「日光商事グループ」の店舗数・台数推移

今回は新台を積極的に導入するスタイルで有名な「日光商事グループ」の店舗数・台数推移をみていく。

２０２３年末時点の運営店舗数は１９店舗。総設置台数２１１３台の『ｎｉｋｋｏ大分中央店』を筆頭に、１０００台以上の超大型店舗が半数以上の１０店舗も該当している。そんな同グループの店舗数・台数の推移は下表の通り。

※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む

※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値

このように２０２３年はＭ＆Ａで店舗を取得した結果４店舗増えた。これに伴い設置台数もパチスロ通常貸玉を中心に増加しており、全体で２０２２年１２月比で１２５．９％となった。

続いて新台（※）の導入状況を見ていく。

同グループは新台を積極的に導入しており、昨年１年間で最も新台を導入していたのが『ｎｉｋｋｏ大分中央店』である。

また、２０２２年と比較しても導入台数は増加しているのだが、そのほとんどがパチスロの増加分であり、パチンコにおいては微増にとどまっている。店舗数・台数増加分を加味すると２０２２年よりもパチンコ新台の導入頻度は減少しているといえよう。

※新台は導入日から４週以内に導入したもののみとする

ただし、直近（２０２３年７月～２０２３年１２月の６カ月間の評価）および前年（２０２２年７月～２０２２年１２月の６カ月間の評価）の新台導入評価を比較していくと、「Ｓ」ランク店舗数はパチンコ・パチスロともに増加していた。

パチスロの「Ｓ」ランク店舗数の増加が顕著であるが、パチンコ・パチスロともに半数以上の店舗が「Ｓ」ランクであり、積極的に新台を導入している様子がうかがえる。

最後に、資産価値額を見ていく。

パチンコ・パチスロともに平均額よりも１０万円以上も高く、機種構成に対する意識も非常に高いことが見て取れる。

ここ数年積極的に新台を導入するスタイルをとっている「日光商事グループ」。『ｎｉｋｋｏ広島店』のオープンが予定されているなど、今年も様々な動きを見せてくれそうだ。